横浜そごう美術館で開催されている『平山郁夫 シルクロードコレクション展』に行ってきました!
今回は概要と行ってみた感想をご紹介したいと思います。
■会場:そごう横浜 ■最寄り駅:横浜駅 徒歩2分
■会期:10月27日(金)〜12月3日(日)
■会館時間:10時~20時(※入館は閉館30分前まで)
「平山郁夫 シルクロードコレクション展」は平山郁夫夫妻が40年間のシルクロード関係国への取材旅行で収集した貴重な170点の工芸品や織物などに加え、平山郁夫の絵画40点が展示されています。
シルクロードは紀元前100年頃に開通したと言われ、アジアとヨーロッパを結ぶ古代の重要な東西交易路でした。日本文化の源流を求めたシルクロードへの旅の足跡と
平山郁夫(1930~2009)
1930年に広島県の瀬戸田町に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業し本格的に画家への道を進み始めます。
1945年の広島での被爆経験から平和への願いを表現した作品を多数制作しており、そのうちの一つである玄奘三蔵をテーマにした『仏教伝来』で院展に入選します。
1966年に東京藝大第一次中世オリエント遺跡学術調査団に参加したことをきっかけに、1968年以降「シルクロード」シリーズなど仏教をテーマにした作品を多く発表し、高く評価されました。その後も精力的な活動を展開し、数々の功績を残した平山郁夫は日本画壇の重鎮として知られています。
また、世界文化財赤十字構想を提唱し文化遺産の保護などにも積極的に取り組んでいました。
平日のお昼前に行ったのですが、展示物の前には大勢の人でにぎわっていました。
皆さん一つ一つの展示をじっくり鑑賞されていてちらほらと感嘆の声が上がる会場内…
展示品には美しい髪飾りやネックレスなどの装飾品や化粧壺など女性にとって見応えのあるものも多く、うっとりと見とれているご婦人方が印象的でした。
私も繊細な装飾の施された指輪や耳飾りを見てその精巧な作りに見入ってしまい、30分程見て帰るつもりが気付けば1時間が経過しており後半は駆け足で鑑賞することに…。
下絵やスケッチなども展示されていたのですが、中でも印象的だったのが平山郁夫の大作群。
遠くからでも圧倒されてしまいました。惹き込まれるような魅力があり、絵の前に設置された椅子に座りずっと絵を眺めている方もいらっしゃいました。
わかります、わかります。私も時間があればぼーっと1時間くらいは鑑賞していたと思います。
画材による質感や写真や版画にはない肉筆の美しさに魅了されてしまいますね。
古代美術に興味のある方にとっては見応えのある展示だったのではないでしょうか。
シルクロードの歴史や文化の魅力と平山郁夫作品の雄大な作品を堪能できるボリュームたっぷりな展示会でした。
もうすぐ展示は終わってしまいますが、今回展示されていた作品や資料の数々は山梨県の「平山郁夫シルクロード美術館」でも観ることができるので、興味のある方は山梨県に行かれた際に訪れてみてはいかがでしょうか。
ロマン溢れるシルクロード作品に感動間違いなしです。