展覧会レポート:横須賀美術館「集え!英雄豪傑たち」展【2018年買取・新着情報】

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新着情報

展覧会レポート:横須賀美術館「集え!英雄豪傑たち」展

2018.5.17

 

 横須賀美術館「集え!英雄豪傑たち」展に行ってきました! 

 

 

 

 ゆっくりとバスに揺られて行ってきました、横須賀美術館!

 

 横須賀美術館は展示の面白さだけでなく

山本理顕による設計された美術館の美しさや大自然を堪能できる解放感溢れる空間で

お一人様でもご家族連れでも楽しめるおすすめスポットです。

今回は企画展「集え!英雄豪傑たち」を見てきましたので簡単にレポートしていきます!

 

 

 


 開催概要

 

源の義経、ヤマトタケル、武田信玄、上杉謙信…

数々の伝説を残す神話や英雄たちは

昔から多くの芸術家がその姿を残そうと挑戦した画題です。


江戸後期には、浮世絵の「武者絵」が爆発的な人気を呼び、多くの作品が生まれました。

明治に入ると彼らの勇姿は、民族的な意識を高めるため

「歴史画」という新たな絵画ジャンルへと組み込まれていきます。

その後歴史画は、戦争の気配が強まるなかでその意義や性格を変えていきます。


本展では浮世絵、近代歴史画の名品を中心に

現代アーティストの作品も加え、約120点を一堂に展示します。

時を越えて表された英雄豪傑たちをご覧ください

(横須賀美術館チラシ「集え!英雄豪傑たち」より抜粋)


 

会場

 横須賀美術館

アクセス

・京浜急行「馬堀海岸」駅もしくはJR「横須賀」駅から観音崎行バスに乗車し、「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」下車徒歩2分

・京浜急行「浦賀」駅から観音崎行バスで終点「観音崎」下車徒歩5分

会期

2018年4月28日(土)~6月17日(日)

前期:4/28(土)~5/24(木) 後期:5/25(金)~6/17(日)


開館時間

 

10:00~18:00(毎週金・土曜日、4月28日(土)~5月6日(日)は午後8時まで)※入館は閉館の30分前まで

※5月7日(月)/6月7日(月)のみ休館

   


観覧料


一般 900円(720円) 

高校・大学生・65歳以上 700円(560円) 

※中学生以下無料、心身に障害のある方及び付添人1名は無料

※市内在住または在学の高校生は無料

※20名以上の団体券は( )内料金

リピート割り:「集え!英雄豪傑たち」展の会期中、本展の半券提示で2回目以降500円でご覧いただけます。

 

 

  < 鑑賞時間目安 > 

 企画展は30分~1時間程度、

所蔵品展を含めると1時間30分~2時間程度で鑑賞できました。


  < 混雑具合 > 

人もまばらで快適に鑑賞できました。

レストランは12時~15時頃まで常にほとんどの席が埋まっているような状態なので

美術館でお食事をされる方は事前予約されることをおすすめ致します。



 

 見どころ



1.近代日本画の歴史画を中心に約120点を展示


古事記や日本書紀などの日本に伝わる神話や歴史書には必ず国を救ったヒーローが登場します。それは日本武尊から、源の義経、武田信玄、上杉謙信などなど…


大きな功績を残した英雄豪傑たちは後世まで語り継がれいつの時代も庶民の憧れのヒーローとしてその存在は輝き続けます。

本展では江戸の歌川国芳に始まり月岡芳年、伊東深水、菊池容斎、川端龍子、野口哲哉らが描く勇士の姿をご覧いただけます。


企画展は、以下6章構成となっています。

1章 江戸のヒーローたち/2章 神々のすがた/3章 歴史画の興盛/4章 子どもたちのヒーロー/5章 甲冑・変り兜/6章 野口哲哉


尾竹国観『巴』


尾竹国観による『巴』は女武者と伝えられている巴御前の出陣前の姿が描かれており、凛々しい顔立ちや雰囲気がかっこよくてお気に入りです。


また、5章の「甲冑・変り兜」では武将の象徴である兜も6点展示されています。

この兜がすごく面白い…!『六十二間筋兜 鹿角脇立付』なんかはその名のとおり、兜の両サイドに大きな鹿の角がついていたりとかなりユニーク…(しかもこの兜は安土桃山時代制作で上杉景勝所有のもの)

ユニークな兜といえば直江兼続の「愛」の兜が有名ですが、兜のデザインにはそれぞれに縁起や験(ゲン)担ぎの意味が込められています。(兼続の「愛」はLOVEではなく「愛染明王」の愛という説が有力)


展示されているものの中には頭部中央から像の鼻が伸びた『像鼻形兜』や、大きなアワビが二つ付いた『鉄錆地一枚打出和製南蛮兜 大鮑前立付』(パッと見ねずみでした)などなどクスッと笑える面白いものが展示されています。


『鉄錆地一枚打出和製南蛮兜 大鮑前立付』


この像の鼻やアワビを模した兜は江戸時代に製作されたものということだったので実際に戦場でかぶられていたわけではなさそうですが、意匠の芸術性の高さはもちろんのこと「将軍がかぶる可能性としてあり得たんだ…」と思いながら見るとシュールな妄想でさらに楽しめます。

お子様だけでなく大人も大興奮のコーナーなのではないでしょうか。




2.横須賀ゆかりの神話や英雄をご紹介


横須賀は中世には三浦氏、後に相模三浦氏が一帯を支配するようになるが戦国時代に北条氏により滅亡した後、徳川家康の領地となりました。

江戸時代に入ると首都の玄関口となり浦賀奉公所が置かれて以降商業地として栄え、幕末には黒船来航、横須賀製鉄所や横須賀鎮守府の設置、横須賀線の開通など近代化や国防における要所として発展した歴史的に重要な役割を担った横須賀の地には英雄たちの神話や歴史が絵画として残されています。


本展では<衣笠城址><満昌寺><走水神社>に関係する作品を紹介しており、中でも個人的に最も面白いと感じたのが<走水神社>に関連する「弟橘媛」に関連する作品です。

この弟橘媛(オトタチバナヒメ)は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の妃で、日本武尊が走水海で海が荒れ狂い航海が不可能となった際にその身を投げ海の神の怒りを鎮めたという伝説が残されています。



大浦玉陽『弟橘媛投身之図』

 

伊藤深水の『弟橘媛』


この話を題材とした大浦玉陽の『弟橘媛投身之図』に描かれる「弟橘媛」は勇ましく躍動感あふれる姿でドラマティックに、伊藤深水の『弟橘媛』は手を組み祈る神聖な姿で描かれており同じ題材でありながらも作家達の異なる解釈が伺えます。

また、Corridart(コリダール)という横須賀美術館オリジナルの新聞型フライヤー(?)でこちら3スポットと関連する作品についてマップ付きで解説されています。

作品鑑賞後に各作品に関連するスポットの位置や歴史的関係を考察するのも楽しいですね。




3.野口哲哉によるリアルな武者人形


前述したように絵画に描かれる英雄たちは「ヒーロー」として登場することがほとんどです。長い歴史の中で勇姿に鼓舞され日々の活力とした人も多くいる事でしょう。

しかし、そんな「ヒーロー」として神格化された英雄たちにも「人間としてのリアリティがあるはず」と、リアリズムを追求したのが野口哲哉です。


野口哲哉は鎧兜を題材にヘッドフォンをした侍やシャネルの家紋のシャネル侍など斬新な作品を数多く発表し、注目を集めている現代美術家です。

野口の作品は人間の根本的な部分に迫り時代や社会などを反映させた時にユーモア溢れる人形は人々の共感を呼び、国内外で高く評価されています。

どこか気だるげな顔立ちで甲冑を身に纏った猫背の男からは、攻撃的な側面は一切見られず自然体でリラックスしているような風貌です。

そのまま動き出しそうな存在感と生命力を感じさせる人形は細部にまでこだわりが見られます。人体や甲冑装束などの深い知識や研究と優れた色彩感覚に重みまで感じさせる高い造形技術によって野口の追求する「リアリズム」は生み出され多くの人に感動を与えてきました。

そんな野口の人形作品と絵画作品、また本展のために描きおろしたイラスト原画も展示されています。

可愛らしいイラストと哀愁漂うリアルな人形のギャップに驚きます。


野口哲哉(Tetsuya Noguchi)

1980年香川県高松市生まれ。1999年広島市立大学芸術学部油絵科に入学。在学中から樹脂粘土を用いた武人像の制作を始める。2005年広島市立大学大学院修了。2007年にシャネル・ネクサス・ホールで開催された「現代アーティストたちによる Le Monde de Coco -ココの世界」に出品した「シャネル侍2分の1縮尺座像」で注目を集める。以降、アートフェア東京はじめ各地で発表を重ね、2011年には芝浦工業大学のメインビジュアルも担当。




 おわりに


 


年間6回の多彩な企画展を開催しているほか、横須賀・三浦半島にゆかりのある画家たちの作品をはじめとして、日本の近現代美術の名品約5,000点の中から選んだ所蔵品展、週刊新潮の表紙絵で知られ、ノスタルジックな雰囲気に癒される谷内六郎作品を常設展示しています。

日本の絶景美術館ランキングで上位に選ばれたこともある横須賀美術館は、東京湾を臨み、緑に囲まれた屋外の素晴らしい眺望は三浦半島でも指折りの景観です。 


今回の企画展も鑑賞者を飽きさせない展示で見応えがありました。

鑑賞後は、屋上からのんびり海を眺めてクールダウンするもよし、2階図書コーナーで気になる作品についてさらに調べ理解を深めるもよし…

横須賀美術館に訪れるとゆったりとした贅沢な時間の流れを感じることができます。

 

また、走水神社はバスの途中下車駅でもあるので鑑賞後はぜひ足を運んでみてください。

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