カポイ・マカイについて

カポイ・マカイ・ヘドヴィグ　Kapolyi Makai Hedvig 　　　

カポイ・マカイは東ヨーロッパならではのナイーブアート（素朴派）を描くアーティストです。

1940年にハンガリーの小さな町セーケシュフェヘ―ルヴァールに生まれました。

父親のカポイ・ギョルギは彫刻家で母親も画家として活躍する芸術家一家に育ち、子供の頃からアーティストになることを夢見ていました。

そんなカポイが本格的に絵を始めたのは、娘に自分が生まれ育った頃の素朴で懐かしい田舎の暮らしを伝えるために思い立ったからだそうです。

そんな作品は絵本のような素朴に可愛らしい作風でハンガリーの村や小さな町の昔の人々の暮らしや風景、四季折々の行事や楽しみなどをノスタルジーと憧れをこめて描かれています。

民族衣装に身を包み田園で生活する人々への温かい愛情があふれており、作品のほとんどが自然の中での結婚式やクリスマスなど小さな集落の幸福なイベントをモチーフにしており日本で最も人気のあるハンガリー作家です。

また、ハンガリーはクロアチアなどと並んで田園をテーマとするナイーブアート（素朴派）が盛んなことで知られ、カポイ・マカイは今やハンガリーのナイーブアートの画家を代表するひとりです。

1984年と1998年に日本で個展を開催しており現在の市場でも高い人気を誇ります。

東ヨーロッパ絵画の独特の魅力に加え、画家のもつ暖かい人間性が現れているような鮮やかな色彩とユーモア溢れる作風が人を惹きつけてやまず、母国はもとよりヨーロッパ各国や日本で注目され人気を集めています。