ラッセンと言うと、イルカや海岸の絵のイメージが

強いかもしれませんが、自身もプロサーファーとして活動をしており、サーファーから見た目線での、

波・ウエーブの臨場感を描いた作品は、波の絶妙な

角度がリアルに再現されています。

数あるラッセンの絵の中でも、波だけの作品は希少です。 

ラッセンは、カリフォルニア州メンドシーノ出身で、11歳の時にハワイ・マウイ島へ家族で

移住をしてきました。身近にある自然と共存する中で、プロサーファーとして活動しつつ、

1976年より作品を発表していきます。

日本ではバブル全盛期の1980年代後半、パズルやアートポスター等で、イルカなどの海洋生物

をモチーフにした作品で大衆的な知名度となっていきます。

その人気の高さゆえに、偽物品などが市場に出回ることもあり、

1989年、アールビバン株式会社が販売契約を結び、ラッセンの作品は確かな販路のもとに供給

する形となりました。

最近では、ディズニーとのコラボを行い、馴染みのキャラクター達が、

ラッセンの描く景色の中で見事にシンクロしています。

自然や生き物達の調和、揺れる波の繊細さ、波しぶきまで

巧妙に描かれたその世界観に引き込まれ、作品を手にした方も多いのではないでしょうか。

1990年以降は、環境保護団体のシービジョン財団を設立し、収益金の一部を地球環境保護に役立てています。

N.G.O.組織(F.U.N.)の親善大使にも任命され、最近ではミュージックシーンなど、多岐に渡る

分野での活躍も注目されています。