歌川国貞の役者絵版画をお買取りいたします。
浮世絵版画の人気絵師、歌川国貞の作品をお買取りいたしました。
歌川国貞は歌川豊国の門下であり、同輩の歌川国芳と並んで活躍し、50年におよぶ長い画歴のなかで現存作品数1万余を遺しています。
美人画に始まり役者絵で人気筆頭絵師となり、化政年間から江戸末期までの江戸文化爛熟期を彩りました。
いわの美術では歌川国貞の版画作品をお買取りいたします。
隅田川の渡し船を経営する裕福な材木問屋の家に生まれた歌川国貞は、10代で歌川豊国に入門し、早くから頭角を表しました。
19歳で国貞を名乗り独立し、師・豊国も太鼓判を押す気鋭の絵師としてスターダムに上ります。
曲亭馬琴の読本挿絵と美人画で人気筆頭となると、絵師番付に師と並ぶほどになり、この頃名乗った五渡亭の号を冠した作品は飛ぶように売れました。
弟弟子である歌川国芳もまた、武者絵で世間に認められ、江戸後期の浮世絵全盛期を国貞と競って盛り上げます。
1844年に59歳で豊国襲名を自ら発表し、他の歌川派絵師を牽制する動きに批判を受けながらも、ベテランとして歌川国政や豊原国周らへの指導を担いました。
晩年、宿命のライバルであった歌川国芳とも和解し、風景画で一世を風靡していた歌川広重も加わり、3人合作の小倉擬百人一首と東海道五十三對を制作、歌川の三羽鳥と呼ばれた3人の集大成となりました。
歌川国貞について 詳しくはコチラをご覧ください。
今回お買取りのお品物は、歌舞伎の代表的な演目「助六由縁江戸桜」の助六・揚巻の二役を演じた俳優・中村福助を描いた、「初世中村福助の助六揚巻二役」です。
時代物に対する世話物として、当時の江戸風俗を写し出した演目で、江戸一番の伊達男である助六と、恋人の花魁・揚巻を巡る物語で華やかな衣裳も見所となっています。
「豊国」の落款があり、「午三」の楕円の年月印から安政5年、歌川国貞晩年の作と考えられます。
年月印または改印は、幕府による検閲が始まった1790年から版木になる時点で入れられ、現在では作品の刊行年を知る重要な手がかりのひとつです。
いわの美術では骨董品・美術品のお買取りを行っております。
国内外で高い人気を誇る浮世絵版画は、古い刷りの作品が中古美術市場でも高値でお取引されています。
歌川国貞・三代豊国の場合、一枚の錦絵のほか、挿絵を手掛けた読本、浮世絵を製本した版画帳、春画本(艶本)があります。
版画のインクは光に弱く、保存には気を使います。お買取り可能なお品物かどうか、まずはお写真をメール・LINEに添付いただけますと幸いです。
上記オンライン無料査定のほか、お電話・メール・LINEにてお問合せ受付中です。
査定はすべて無料で行います、ご安心のうえお気軽にお問い合わせくださいませ。