海の中で鮮やかな色を放ち幻想的な景色を見せてくれるサンゴは、植物にも思えますが、実際はクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物の一種です。
そして、サンゴには主に「単体サンゴ」と「群体サンゴ」の2種類に分けられ、サンゴ礁を作るのが「単体サンゴ」、宝石の珊瑚になるのが「群体サンゴ」となります。
サンゴ礁を作る「単体サンゴ」は、褐虫藻という藻の一種と共存していて、褐虫藻の出す光合成産物がサンゴに供給される事で成長が早まり、日光がよく当たる浅瀬に生息しています。
ですが、宝石珊瑚の「群体サンゴ」は、褐虫藻と共存していないので光合成産物が供給される事はなく、深海でゆっくり育つので大きくなるまで数十年とかかる場合もあります。
そんな宝石珊瑚の歴史は古く、珊瑚が日本に伝わったのは8世紀頃シルクロードを通って日本に伝わったそうです。
宝石の珊瑚には、様々な色がございます。
白珊瑚:白い珊瑚は南シナ海や沖縄近海、土佐港の水深100~400mの海底に生息しています。
研磨すると真っ白な珊瑚になりますが、研磨しない状態では薄いピンクや象牙のようなクリーム色をしています。
桃色珊瑚:薄いピンク色をした珊瑚は、小笠原列島や五島列島、沖縄、宮古島の水深200~500mの海底に生息しています。
桃色珊瑚は、粘り気のある性質で彫りやすく、宝石珊瑚の中では一番大きく育つため、彫刻作品を作るのに適した珊瑚となります。
赤珊瑚:赤い色をした珊瑚は、イタリアやギリシャなど地中海沿岸の水深50~200mの浅瀬に生息し、日本でも生息が確認されております。
赤珊瑚も柔らかい性質なので彫刻しやすい珊瑚となります。
血赤珊瑚:血のように赤い色をした珊瑚は、小笠原列島や五島列島、沖縄、宮古島周辺の水深100~300mの海底に生息しています。
赤珊瑚の中でもっとも濃い色をした珊瑚だけが血赤珊瑚と呼ばれ、その中でも赤黒い色が特徴のオックスブラッドという珊瑚は希少価値が高いです。
吉良寿山・前川泰山・谷口康隆・谷脇利光・橋本秀光・柴田晩仙などなど
弊社いわの美術では、珊瑚の作品をお買取りしております。
珊瑚の種類については上記でお話ししましたが、買取れる種類は赤珊瑚と血赤珊瑚の2種類となります。
血赤珊瑚と赤珊瑚は色の違いを見極める事がとても難しい為、お売りになりたいお品物がございましたらお写真にてお問い合わせ下さい。
また、珊瑚がついたジュエリーですと金属の素材によっては評価が異なりますので、その際もお写真を頂けましたら詳しく査定致します。
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