山本彪一
山本彪一は、昭和から平成にかけて活躍した画家で、1912年栃木県で生まれます。
幼少期の頃から絵を描く事が好きだった山本彪一は、早稲田大学を卒業後画家の道を歩みます。
最初は独自で絵の勉強をしていましたが、昭和に活躍した洋画家の猪熊弦一郎に出会い師事するようになりました。
猪熊弦一郎の元で絵画の勉強に明け暮れる山本彪一はその後、師である猪熊弦一郎に勧められ30歳の時に新制作展に作品を出品し、以降様々な展覧会にて活躍します。
その後、西洋絵画の技術を更に学ぶため1968年ヨーロッパへ渡り、65歳でフランス・パームコマンドール勲章を受賞するという活躍をみせ、世界にその名を知られるようになります。
帰国後は、ヨーロッパで学んだ技術を生かして素晴らしい作品を描き続け日本画壇でも名声を上げていきました。
素晴らしい作品を数々描いてきた山本彪一ですが、87歳で惜しまれつつもこの世を去りました。
山本彪一の作品
洋画家である猪熊弦一郎に教えを受けた山本彪一の作品は、師である猪熊弦一郎の作品とは異なり、とても色鮮やかで大胆な構図の作風が特徴です。
また、風景や薔薇をモチーフとした作品を描いていますが、その中でも薔薇を描いた作品は現在でも高評価を得ています。
山本彪一が描く薔薇は、1輪1輪のバラの重厚感が上手く表現されていて、まるでそこに薔薇が置いてあるのではないかと錯覚させる程の作品です。
また、晩年になるにつれて色鮮やかさが増したとも言われています。
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