1945年宮崎県に生まれた黒木国昭は、高校卒業後18歳で就職するため同い年くらいの人達と列車で東京へ上京します。
東京で上京した黒木国昭はガラス会社に就職しますが、作業場は暑くヤケドをしたりと、とても過酷な場所でした。
同期が一人、また一人と辞めていく中、黒木国昭は厳格であった父から「どんな事でも最後までやり抜く事」を教えられていた為、最後まで諦めず仕事を続けていきました。
厳しい環境の中での仕事ではありましたが、ガラスの透明度や流動感に感動し、一生ガラス製作の仕事を続けていくと心に決めたそうです。
ガラス会社で製作を行いながら独学でデザインや技術を学び、1974年から本格的な制作活動を開始します。
32歳では国家ガラス製品技能の1級を取得し数多くの展覧会で作品を出品していき、39歳で独立後はアメリカにあるフィラデルフィア美術館に作品を収蔵するなど海外でも活躍も多くなりました。
44歳で故郷の宮崎県にグラスアート宮崎綾工房を設立後は今まで以上に作陶に力を入れた結果実力が認められ、皇室への作品献上やデンマークグラスミュージアムに作品を永久収蔵されるなど功績を残します。
日本や海外での個展に加え、ロシアで行われた日露現代芸術祭では後に黒木国昭の代表作ともなる「プラチナ象嵌光琳」を出品しました。
1991年には国の卓越した技能者に送られる「現代の名工」を受賞、この賞はガラス工芸でとった人は初と言われています。
その後も次々と作品を製作し日本や海外の様々な場所で個展を開き、展覧会などにも作品を出品して多くの賞を受賞しました。
現在は自身の工房にいる弟子や職人達と作品制作を行いながら、後世の育成にも励んでいます。
黒木国昭は、花瓶や香炉、酒器など様々なお品物を製作していますが、ランプなどの大きな作品もお買取りしております。
こちらのお写真にある作品は、黒木国昭の得意とするプラチナ箔のお品物ではございませんが、被せ硝子という技法で少しガレなどの作品を思わせるような作風となっています。
黒木国昭は様々な作品を製作しておりますので作風によって評価が異なります。
お品物の画像など頂けましたらお調べが可能です。
また、ランプ以外にも花瓶や香炉、棗、茶入・蓋置など幅広く制作されています。
黒木国昭の代表作である光琳シリーズなどですと高価買取も期待出来ます。
石井康治・エミール・ガレ・藤田喬平・ドーム・ナンシー・バカラ・ラリック
岩田久利・由水常雄などなど