1751年薬剤師のウィリアム・デイヴィスと医師のジョン・ウォール博士、その他15人の株式出資者が共同で設立したウースター磁器会社がロイヤルウースターの始まりです。
薬剤師のウィリアム・デイヴィスが経営者、医師のジョン・ウォール博士が技術面の指導をして、陶器の製作を行いました。
会社を設立した翌年には、軟質磁器を作っているブリストル工房と合併を果たします。
ブリストル工房は、素地にソープストーンと呼ばれる凍石を混ぜて焼くステアタイト製法という技術を持っていました。
ステアタイト製法で作られた作品は高品質でしたので、厚みが薄い陶磁器が作れるようになった事で食器が沢山作れるようになり事業の拡大に成功しました。
その後、エナメルやジェット・エナメルと呼ばれる黒の絵付け、銅版画転写法など高度な技術を生み出し、1789年にはハノーヴァー家の三代目イギリス国王のジョージ3世に認められロイヤルの称号を得ます。
ロイヤルウースターは、現在もロイヤルの称号を途切れさせることなく制作を続けているイギリス最古の歴史を誇る名窯として多くの人々に愛され続けています。
ロイヤルウースターには、様々なシリーズが存在します。
イヴシャムと呼ばれる秋の農作物をテーマに作られたデザインや、ピンクと白のバラが特徴的なロイヤルガーデン、王室の一部屋を描いたようなジュエルというシリーズがございますが、その中でもペインテッドフルーツというシリーズは大変人気の作品です。
ペインテッドフルーツは、まるで絵画をそのまま陶器に印刷したようなデザインとなっていますが、実際は全て手書きで描かれています。
ペインテッドフルーツは、七年以上ペインティングの修行を積んだ人だけが描ける作品で、現在では6名程しかいないそうです。
下書きなどはなくフリーハンドで絵を描き、焼成は6回、器の内側まで施された金彩は7回塗って半日程磨きをかけるという非常に手間がかかった希少なお品物となっています。
弊社いわの美術では、ロイヤルウースターの作品をお買取りしております。
上記でご紹介したペインテッドフルーツやブラッシュアイボリー、エナメルジュエル、陶器人形などもお品物によっては高価買取が期待出来ます。
使われていた食器や飾られていた食器、頂いたまま箱に入っている食器などご売却お考えのロイヤルウースターの作品がございましたら是非いわの美術までお気軽にご相談下さい。
マイセン:インドの華・アラビアンナイト・真夏の夜の夢・ブルーオーキッド
ペーター・シュトラング・陶器人形などなど
コペンハーゲン:フローラダニカ・ブルーフルーテッド・バーガンディフルーテッド
バーガンディフルレース・グリーンフルーテッドなどなど
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