古文書とは・・・・
あまり古文書という言葉に馴染みがないかもしれませんが、現在で言う手紙のような物で、
差出人と受取人が存在するものの事を指します。
古文書とは別で古記録というものも存在しますが、「差出人と受取人が存在するもの」を古文書と言い、「不特定多数の人に書かれたもの」を古記録と呼び、古文書は一次史料、古記録は二次史料とされて
上記に記載した条件に当てはまっていれば、紙だけではなく石や木に書かれた物でも古文書・古記録と呼びます。
主に日記や手記・消息文・公文書・書簡が古文書と呼ばれ、中には歴史上貴重な物も含まれている事から、博物館や資料館などで保管されている物もございます。
※古い手紙・証文
有名な文豪達が書いた手紙などは、その文豪達と交流があった人など歴史を紐解く為には大事な資料となります。
小説家の芥川龍之介や、「吾輩は猫である」というセリフでおなじみの夏目漱石などの手紙は高価買取が期待出来ます。
それ以外にも、戦争時代に活躍された小説家の谷崎潤一郎などの手紙も高価買取が期待出来ますが、文豪達の残した作品では、手紙よりも原稿の方が高価買取を期待出来ます。
日本軍の資料や戦前の手紙は、まさに日本の歴史を語る上では欠かせない資料となります。
作戦についてや兵士同士の手紙など様々な種類がございます。
また、古文書以外でも、古地図や古い写真なども買取が可能です。
朝鮮の政治の資料や、中国最後の王朝「清」の最後の皇帝である愛新覚羅溥儀(あいしんかくら ふぎ)の手紙などは高価買取が期待出来ます。
また、韓国陸軍大将の寺内正毅や、朝鮮の政治家である朴泳孝の手紙なども買取可能です。
当時を生きた武将達が誰と交流していたか、どんな作戦を考えていたかなど分かる大事な資料です。
織田信長を始め、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて武将を務めた毛利輝元、戦国大名の伊達正宗、安土桃山時代から江戸時代にかけての武将である加藤嘉明など手紙や書状は高価買取が期待出来ます。
古文書の形
古文書には、様々な形が存在しますが、
その中でいくつかご紹介致します。
一枚もの
長い紙や、短い紙を貼り繋いで1枚にした物です。
訴状や証文、皆済目録と呼ばれる定められた年貢を納めた際にもらえる領収書などはこの形となります。
堅帳
紙を二つ折りにして袋とじにした物で、現在で言うノートのような存在です。
帳簿を書く際は、全てこの堅帳の形が使用されます。
横帳
細長い紙を二つ折りにした形の物です。
堅帳よりも多く文字が書ける事から、節約の為帳簿や日記を書く際に用いられていました。
折紙
大きな紙を横長に折った形の物です。
手紙は、昔から相手に返事をもらう為必ず送り主が白紙の紙を一枚同封して送るというのが礼儀でした。
ですが、鎌倉時代になると紙の消費量が深刻になった事から、節約の為に紙を二つ折りにして、半分に手紙を書いて送り、相手には手紙が書かれている反対側に返事を書いてもらうという仕組みです。
また、手紙を書く際には必ず折り目が下になるように相手にも書いてもらい、紙を広げた時に折り目を中心にして上下に文字が向かい合うようにします。
古文書 買取について
古文書は、個人のやり取りの手紙なので、書籍とは異なり販売されるような物ではないため、ほとんど市場に出回らないお品物ですが、まれに代々受け継がれている蔵や、本に挟んであるなど家に保管されている事もございます。
古文書には、様々な素材が使用されていますが、多く目にするのは和紙などの柔らかい素材です。
その為、蔵や押し入れに眠った状態ですと破れや虫食いなどの被害に合って書いてある文字が読めなくなると価値が下がってしまいます。
ですので、家や蔵の整理で古い紙に墨で文字が書かれたような物を発見したら、まずはこれ以上虫食いの被害に合わないよう密封された場所にしまい、早めに売却しましょう。
また、古文書は古い紙に墨で文字が書かれているだけなので、陶器や絵画などとは異なり形という物がない為、蔵や実家で見つけた場合でもただの古い紙として処分されてしまう事が多い品物です。
お片付けの際、古い紙に墨で文字が書かれた物がございましたら、処分する前にまずはお問い合わせ下さい。
ちなみに、図書館情報学の専門用語を載せた『図書館情報学用語辞典』には
「ヨーロッパでは中世以前に、日本では江戸時代以前に書き記された公文書、私文書。過去の時代を考証する重要史料となる」と記載がある事から、江戸時代やそれより前の古文書は高価買取が期待出来ます
大学などでは、日本の歴史を学ぶ日本史学という学科で古文書学という授業の項目があり、古文書の様式や解読などを勉強するそうです。
このように、大学で勉強した学生が研究者として古文書の解読を進めていく事で、私たちの知らない日本の新たな歴史が今も解明されようとしています。
もしかしたら皆さんのご自宅や蔵・倉庫・押し入れなどに、新たな日本の歴史を紐解くかもしれない重要な古文書が眠っているかもしれません。
買取可能な古文書
伊達正宗・織田信長・加藤清正・豊臣秀吉・武田信玄・隠元隆琦・
坂本龍馬・正岡子規・南部利直・千利休・光格天皇・板倉重宗などなど