11代三輪休雪(壽雪)の作品をお買取りいたします【2023年買取・新着情報】

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新着情報

11代三輪休雪(壽雪)の作品をお買取りいたします

2023.11.16


山口県萩市にある萩焼窯元の名家として知られる三輪窯はおよそ400年の長い歴史と伝統を誇る萩焼屈指の名門です。本日は、三輪窯11代当主・三輪休雪(のちに壽雪)による『萩茶碗』をご紹介したいと思います。


三輪休雪とは三輪窯の当主が代々襲名している陶芸家としての名跡をさします。当主となる際に休雪、隠居後はそれぞれの号を名乗っています。


作者について

本作品を制作した11代は、1910(明治43)年に9代休雪(のちに雪堂)の三男として生まれました。中学を卒業したのち、三輪窯を継いだばかりだった兄の10代休雪(のちに休和)に師事して家業に従事します。1941(昭和16)年には川喜田判泥子にも師事、茶陶の伝統技法を学んでいます。1955(昭和30)年に雅号を『休』と称して作家活動を開始するまでのおよそ30年もの長い期間、11代休雪は一職人として家業を支えながらひたすら基礎的修錬に励む日々を過ごしました。


独立後の1957(昭和32)年には第4回日本伝統工芸展にて初入選、以後第20回まで連続入選の快挙を果たしています。

1967(昭和42)年に10代休雪が隠退して休和を号すと、57歳で11代休雪を襲名。萩焼の伝統を受け継ぎながら、独自の芸術性で茶陶に新たな作風を展開しました。

とくに、10代休雪(休和)が探求し、実弟である11代が大成させた藁灰の釉薬を使った技法は『休雪白(きゅうせつじろ)』とまで呼ばれるようになり、純白度が高く、雪のように厚くかけられた釉調は、休雪作品の大きな特色となっています。


1976(昭和51)年に紫綬褒章を受章、1970年萩焼で最初の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定された兄・休和に続き、1983(昭和58)年には同萩焼保持者として認定。兄弟揃っての人間国宝認定は、陶芸界では前例のない快挙として、大きな話題になりました。


2003(平成15)年には長男に家督を譲り、自ら壽雪と号を改めます。90歳を超え、制作数こそ激減しますが、この時代の作品には古くからの技法である「鬼萩(おにはぎ)」を自らの技法として取り入れていて、豪放にして気品あふれる作風が伝統工芸界の最高峰を極めた技として高く評価されています。


著名な陶芸家のなかでも102歳という長寿を全うした壽雪は、生涯を通して作陶への探求を続け、独自の様式を確立させました。


育てる茶碗・萩焼

萩焼は、3種類の陶土をブレンドし、文字通り藁を燃やしてできる藁灰釉(わらばいゆう)を主にした白釉や透明な土灰釉(どばいゆう)と呼ばれる釉薬を塗ってから焼成することにより、淡雪のような白い肌合いや、貫入と呼ばれる細かなヒビのある枇杷色の肌が生まれます。

土の質感や特質を表情に生かしたやきものは、焼きの甘さから吸水性があるため、長く使うにつれ、その貫入を通してお茶が浸透し、器の内外の色合いが少しずつ変化し侘びた風情になります。この使い込むほどに味わいが増すところが萩焼の魅力となり、茶碗を育てる醍醐味が味わえるやきものとして古くから多くの茶人に愛されてきました。

この独特の肌合いの変化は『萩の七変化』と珍重され、優れた茶陶をあらわす『一楽二萩三唐津』と謳われるようになりました。

           


いわの美術のお買取り

休雪隠居後の、壽雪時代の作品は希少価値があるだけでなく、実兄との共同研究との賜物である休雪白を用い、古萩の風格と現代陶としての萩を兼ね備えた渾身の美術品として、高い評価にて取引されています。


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