秋田木工は曲木による木製家具を得意とする、100年の歴史ある日本唯一の曲木家具専門ブランドです。曲木は木材の可塑性を利用する加工技術で、ドイツの家具職人ミヒャエル・トーネットが1830年代に発明しました。天然の無垢材を煮沸し金型に沿って曲げ成型する工法で、のちに工場による大量生産も可能にします。代表作の椅子No.14(現在では214と呼ばれる)は19世紀中に5000万脚生産されるベストセラーとなりました。
日本には1901年にトーネットの曲木技術が伝えられ、1910年にはブナやナラなどの木材が豊富な秋田県湯沢市に秋田木工製作所が設立され現在に至ります。秋田木工は、創業当時から一貫して曲木家具に専念し、木材を知り尽くした代々の熟練職人の手で1脚ずつ丁寧に造る生産スタイルを貫いています。
また、創業から100年間多くのファンを魅了し続けるNo.16チェアに始まり、グッドデザイン賞受賞、柳宗理や剣持勇など名デザイナーとのコラボレーションで数々の名品を産みだし続けています。
こちらは以前いわの美術でお買取り致しました、秋田木工のスツールNo.202です。剣持勇がデザインを手がけたこの椅子は1958年「アパート展」に出品されて以来、高度経済成長期の都市生活に適したコンパクトなサイズ感とスタッキング可能な機能性で人気を博します。ロングセラー商品で現行モデルでもありますが、多種多様な脚部の材質と色、シートの組み合わせがあり、曲げの角度や木の太さもデザインにより微細に変えられている為、古いお品も中古市場にて需要が衰えないでいます。
写真のお品物の場合は2脚セットのうち1脚のシートにわずかな傷があったものの他に汚れもなく、また脚部の木材も非常にきれいな状態であったため、高評価でのお買取りとなりました。
いわの美術では美術品・骨董品を中心にお取り扱いしておりますが、家具・インテリア・食器・お酒など異なる品目をご一緒にお買取り査定することが可能です!すべて専門の査定員が拝見し、大切にお買取りさせて頂きます。
No.202スツールの他、柳宗理のバタフライスツール、キッズチェア、ロッキングチェアなど、ご自宅で眠っている秋田木工の名品をご売却の際は、ぜひ、いわの美術へご連絡くださいませ。お電話での受付のほか、お問合せフォームよりメールにお写真を添付いただくと、ネットでの無料査定も可能となっております。お客様からのご連絡を心よりお待ちしております!