いわの美術では以前にも、藤飯治平の『バベルの塔』のお買取りをさせて頂いております。
現在、いわの美術では藤飯治平の油彩画のお買取り強化中ですので、ご売却をご検討中の方は、是非いわの美術にご連絡ください!
左の写真のお品物は藤飯治平の『バベルの塔(虚塔 II-B)』という油彩画です。
藤飯治平はほぼ独学で絵画を学び、毎年個展を開き続けました。そのテーマは全て同じでバベルの塔が描かれています。
バベルの塔といえば、旧約聖書の「創世記」に出てくる巨大な塔です。
「創世記」の物語では、「人々が石を積み上げて高い塔を建てようとしますが、そんな人間の姿を見た神が人間の高慢さを罰するために、様々な言葉を話すようにかえて意思疎通をできなくし、塔の建設を不可能にさせて人々をあちらこちらに散っていくように仕向けた」と書かれていました。
バベルという言葉の由来は諸説ありますが、聖書ではヘブライ語で「ごちゃまぜ」という意味のバベルを用いて、ごちゃまぜの塔という事でバベルの塔と記載しています。
いくつも描かれた藤飯治平のバベルの塔は、明らかにブリューゲルの作品の影響を受けており、画面中央にそびえ立つ塔は、盃を逆さまにしたような形をしています。
1928年、兵庫県西宮市に生まれた藤飯治平は、1951年より芦屋の新制作神戸研究所に通い伊藤継郎に師事します。
1953年に京都大学経済学部卒業後、翌年には大阪の阪急百貨店美術画廊にて初個展を開き成功を収めました。
1967年には、絵画の勉強のためソ連や中央アジア旅行を経てフランスに留学し、パリ大学美術考古研究所で建築史を学びます。
翌年、南ヨーロッパやアメリカ旅行を経て日本に帰国した藤飯治平は、1972年に第2回兵庫県美術祭に招待され作品を出品しました。
1973年には第16回安井賞展に出品したのを機に、以降第21回展まで連続入選という快挙を成し遂げます。
その後も、ヨーロッパや中東を中心に取材旅行を続けて、歴史的建造物を配した、幻想的な風景を繊細なタッチで描き上げました。
独学で絵画の勉強をしてきた藤飯治平は、美術団体などには所属せず、日本橋三越本店や、高島屋大阪店などで個展を開催し、油彩画のほか、石版画も多く手がけています。
多くの取材旅行を通して様々な作品を描き続けてきた藤飯治平ですが、2005年に76歳という若さで生涯を閉じました。
藤飯治平の作品は絵画作品市場での人気が高く、高価買取が期待できます。
また、『バベルの塔』シリーズ作品ですと、さらに評価額に期待できます!
お問い合わせの際は、電話・メールにてお受けいたしますので、藤飯治平の油彩画の売却をご検討の際は、いわの美術に是非一度、ご連絡ください!