写真のお品物は、以前いわの美術でお買取りいたしました、檜垣青子の水差です。丸みを帯びた宝袋の形が可愛らしく、透明感のある緑の釉薬で彩られており、替蓋には小槌が模られお祝いの席にも映えるお品物です。
檜垣青子は初代檜垣崇楽の長女として1949年に京都に生まれ、雲華焼戸風炉師である祖父の寄神崇白のもと茶の湯に親しみ、茶道と作陶が身近にある環境で幼少期を過ごします。京都工業試験所で作陶を学んだのち25歳で父崇楽に師事し、父の没後に母が窯元を継ぐと青子の号で作家生活に専念します。先代からの教えである和敬静寂の教えを守り、茶の湯の焼き物は用を第一とすることを重んじ、手になじむ名陶を産み出しています。
楽焼は、轆轤を用いず手とヘラで作り上げる手捏ねの技法で、持つと手のひらに馴染む温かみのある形となり、急温急冷する独特の焼成法により、分厚い中に空気をはらみ保温性が高くなります。檜垣青子の作品も楽焼の不朽の魅力が最大限に表され、骨董品も数多くある茶道具の中で存在感を持っています。
檜垣青子は銀座松屋や高島屋、大阪大丸、神戸そごうなど百貨店での展示会を多数開催している人気作家であり、中古市場でも高値でのお取引も多数行われております。お買取り査定の際は共箱の有無が重要となり、とくに人気のある赤茶碗・黒茶碗は高値買取が期待できます。 いわの美術では茶道具を積極的にお買取りしており、檜垣青子のお茶碗などもお買取り実績がございます。また、古美術・骨董を主としてお取り扱いしておりますので、お茶室の床の間のしつらえに使用された掛軸や花入れなどもご一緒にお買取り査定することが可能です。檜垣青子の楽焼作品をはじめ、その他の茶道具のご売却をお考えでしたら、ぜひ、いわの美術へご連絡ください。お電話のほかお問合せフォームからのメール・ラインにてお写真を添付いただくと無料のオンライン査定も可能です。お客様からのご連絡をお待ちしております!