淡く優しい色使いの背景の中に人物を暗めに描くことにより、独特の世界観を作り上げています。
ミッシェル・ドラクロワ自身の記憶を描き、人々が愛する古き良き時代のパリの世界を感じさせてくれる作品です。
ミッシェル・ドラクロワは、現代画家として最高位のナイトの称号を持つフランスを代表する巨匠で、素朴さが特徴のナイーブアートに分類され、フランスのアーバン・フォークアートとも呼ばれています。
ミッシェル・ドラクロワは1933年パリで生まれ、ナチスドイツのパリ占領が始まった頃の7歳の初めに絵を描き始めました。
占領された時、パリは突然静かになり暗闇に包まれましたが、ミッシェル・ドラクロワはまだ幼かったので戦争の残酷さと不条理の理解を免れ、「魔法の劇場」として大冒険のような時間を過ごしたそうです。
占領中のパリは自動車や街灯がほとんどなく街は静かで孤立していたので人々は恐れていましたがお互いを思いやる温かみがありました。
今でもミッシェル・ドラクロワ描く町並みは現代の大都会ではなく、彼の記憶の中の少年時代のシンプルなパリを見せています。
ミッシェル・ドラクロワはパリのエコール・デ・ボザールで勉強し、モネの印象派、スーラの後期印象派、ゴーギャン、ゴッホなどの絵画スタイルを試行錯誤した後に、35歳の時に独自のスタイルを築き上げました。
ミッシェル・ドラクロワの作品は観察ではなく気分と記憶によって修正され、カラーパレットは自然と現実からではなく雰囲気と感情からインスピレーションを受けています。
人物の顔は意図的に簡略に、時には空白に描かれ、それは当時の大きくかさばるカメラで撮った家族写真のように、遅いシャッターの為に動かずにじっと固まっている大切な時間のようにも見えます。
1950年 マルセル・マルソーと共に舞台美術の仕事に携わる
1966年 ドイツで教授に選出される
1978年 現代画家として最高位のナイトの称号を授与
1980年 アメリカの招待を受け渡米
1993年 フランスへ帰国、以来定住し制作活動
1996年 アトランタ・オリンピック公認アーティストに選出
1998年 フランス・ワールドカップ公式ポスターの制作
現在80歳代のミッシェル・ドラクロワは、毎朝自分のスタジオで絵を描き、午後は庭の手入れをして活動を続け、欧米や日本など世界中で展覧会を開催しています。
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