Christian Riese Lassen 『Leap Of Faith』
写真のお品物は、以前いわの美術でお買取りいたしました、クリスチャン・ラッセンのリープ・オブ・フェイスで、ミクストメディアの版画です。
リープ・オブ・フェイスは2000年と2004年にリリースされた作品で、きらびやかな夜空と月を背に、静寂な海から跳躍するイルカが神秘的に描かれています。
海面の上と下の2つの世界の繋がりをイルカを使って表現し、母なる海の愛情と理想的な世界をキャンパスに写しました。
光と影のコントラストも美しく、力強くドラマティックな作品です。
クリスチャン・ラッセンは、南国の海や自然とイルカ、クジラ、魚などの海洋生物を幻想的に表現するマリンアートの巨匠です。
アメリカ合衆国カリフォルニア州で生まれたクリスチャン・ラッセンは、11歳の時にハワイへ移住しました。すぐにサーフィンの虜になったクリスチャン・ラッセンは、彼が肌で感じ取った偉大な自然を絵で描き始め、小学生ながらに地元の土産店へTシャツデザインを提供するなどすぐに頭角を現しました。
クリスチャン・ラッセンは美術に関する専門的な教育を受けずに独学で作品を極めたそうです。
サーファーとしても世界的に有名なラッセンは「波は空白のキャンバスである」とサーフィンで触れた母なる海の魅力を絵で表現し続けました。
日本でベストセラー画家になったのはラッセンが32歳の頃です。
その頃バブル期だったこともあり、瞬く間にブームとなりかつてないほど広く大衆に受け入れられファンを増やしました。
1983年に国連「クリーンオーシャンキャンペーン」のイメージアートとして作成した「サンクチュアリ」が、1992年に国連記念切手の図案に採用され、世界的なアーティストとしての地位を極めました。
近年ではクリスチャン・ラッセンのオリジナルの塗装技術とハイテクデジタル画像を融合させることによって、全く新しいシリーズを作成しています。
デジタルと生き物の2つの世界のバランスを見つける探求は、日本の禅の精神に似ている部分があり、海の上と下の2つの世界の探求や、芸術スタイルの内と外の2つの世界での探求と違いはありません。
様々なコラボも行っていて、ディズニーやももクロのジャケット、日清食品のどん兵衛ではかき揚げの月を背に跳躍するシャチを書き上げるなど、面白い企画にも積極的に取り組む姿勢も魅力です。
クリスチャン・ラッセンは自然環境の保護にも関心が高く、1990年に環境保護団体NPOシービジョンを設立し、この財団を通じて収益金の一部を地球環境保護に役立てています。
環境保護団体NPOシービジョンは日本とも関わりが深く、1997年日本海重油流出事件では義援金が送られた他、2011年の東日本大震災の際にはチャリティーでTSUNAMI Relief Fundと書かれたリストバンドを作成し、400万円以上の義援金を募りました。
「芸術を通じて変化を起こすことを信じています。」と自然環境の悪化への警告を世界に伝えるメッセンジャーとして行動しようとしています。
「仕事は究極の誘惑だ。」「私は毎回何か新しいことと違ったことに挑戦している。」と、絵を描き始めて40年以上が経つ今でも満足することなく冒険心を持って第一線で活躍するクリスチャン・ラッセンは、人々を魅了し感動させ続けています。
ご売却の場合は、作品タイトル・エディションナンバー・販売元の保証書などが査定を左右してまいります。人気のお品かつ状態の良いお品物は高値でのお買取りが期待できます。
ご自宅やご実家の整理、蔵や倉庫のお片付けなどで、ご売却をお考えのクリスチャン・ラッセンのミクストメディア版画、キャンパスエディション、原画などの作品がありましたら、いわの美術にお問合せ下さいませ。
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