丸木位里の作品をお買取りいたします。【2019年買取・新着情報】

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新着情報

丸木位里の作品をお買取りいたします。

2019.8.1

 買取の丸木位里『姉妹瀧之図』

写真の掛軸は、いわの美術でお買取りした丸木位里の『姉妹瀧之図』です。

丸木位里は妻との共作『原爆の図』や、絵本『ピカドン』でも知られ、戦争や公害などの悲惨さを描き続け、ノーベル平和賞候補にも推薦されるなど社会に大きな影響を与えました。


丸木 位里 まるき いり
1901年~1995年
代表作 (妻との共作) 『原爆の図』『ピカドン』 

 丸木位里の生い立ち

買取の丸木位里の水墨画

丸木位里は生まれながらに右頬に青あざがありました。


母スマは臨月に階段から転落したことが原因であると負い目を感じ、丸木位里にとても甘かったそうです。


少年の時から絵ばかり描いて稼ぐことがなかった丸木位里でしたが、家業が苦しくなり土地と建物を手放すことになっても、母スマは丸木位里の好きな絵を続けさせます。


丸木位里は22歳の時に上京しましたが、関東大震災が起こった為故郷の広島に戻り、そして1934年、33歳の時に再び上京し、翌年から数々の展覧会に入選を続けることとなりました。


その後、1941年に丸木位里は赤松俊子と結婚します。


丸木位里はすでに妻がいましたが、妻自らが赤松俊子に「あなたのほうが幸せにできる」と伝え、妻の座を譲ったそうです。


丸木位里と丸木俊(赤松俊子の結婚後の名)は、芸術家の卵達がトキワ荘のように暮らした池袋の『さくらが丘パルテノン』に住み交流を深め、デッサン会や合評会を行っていました。


 原爆投下

1945年、故郷の広島に原爆が投下されます。


丸木位里は原爆投下の3日後に広島へ入り、続いて俊も駆けつけ、焼け野原の恐ろしい光景を目の当たりにしました。


1ヶ月程救済活動をして東京に戻り、戦争反対の観点からすぐに共産党に入党します。


そして『さくらが丘パルテノン』で若い芸術家と共に人体デッサンの勉強会をするなど精力的に活動しました。


しかし次第に放射線の影響で俊の体調が悪くなり、夫妻はしばらく神奈川県片瀬で療養することになります。


この時、原爆の恐ろしさが世に伝わることがなく忘れ去られてしまうことを危惧した丸木夫妻は、『原爆の図』『ピカドン』の制作を始めました。


 作風

丸木位里は俊のことを「人物を描かせたら彼女の右に出る者は…」と言い、俊は丸木位里の頬のあざを「美しく見えた」と語り、惚れ抜いていました。


共同制作の場合は、俊が細かくデッサンした後に、丸木位里が豪快に水墨技法で塗りつぶし、その下から俊のデッサンが再び浮かんでくる作風になっています。


二人は晩年も恋人同士のような夫婦であり、その2人の関係であったからこそできた表現ではなかったでしょうか。


 丸木位里の母スマ

スマはとても働き者でした。


家業の船宿業と農業、そして養蚕などをこなしながら、家業が破綻しても賃仕事に励み、貧乏も苦労も気にせず3男1女を育て上げました。


原爆を経験し、翌年に被爆が原因で夫は死去、しかしながら戦死したと思われた三男が帰郷しスマの面倒を見ることになり働く必要はなくなりましたが、逆に暇を持て余したスマは俊の勧めで絵を始めます。


このスマの描く絵は丸木夫妻を始め世間に衝撃を与え、70歳を過ぎてから絵を始めた「おばあちゃん画家」として有名になり、数々の展覧会で入選を繰り返したそうです。


悲しいことですが、丸木夫妻が海外周遊中に、留守番をしていたスマは窃盗犯に撲殺されてしまいます。


この時の犯人の香川睦久は、原爆の絵の展示会の手伝いで丸木位里と知り合い「画家になりたい」と丸木家に出入りしていて、スマから小遣いを貰ったりもしていました。


香川睦久は殺害の数日前にはスマの院展に入選したばかりの作品「池の友」「鯉の絵」を盗み転売しており、事件の数日後に自殺したそうです。


 高価買取のポイント

丸木位里の共箱

丸木位里は大胆な水墨画で知られており多くの作品を残しています。

丸木位里の作品の他、丸木俊との共作もお買取り対象です。


絵本などの量産品はお買取り対象外ですが、肉筆画であれば買取価格が期待できます。

肉筆画はその作品の出来によって価格が異なりますので、写真での査定がお勧めです。


共箱や鑑定書などの付属品はプラス査定となります。


保管状態によっても価格が大きく変動するので、しばらく売却の予定がない場合は慎重に保管して下さい。


丸木位里の作品をお買取りいたします。

いわの美術では丸木位里の作品をお買取りいたしております。


コレクションの処分をお考えであれば、いわの美術にお譲りいただけないでしょうか?

いわの美術が大切なお品を丁寧に扱い、次の方へ橋渡しいたします。


掛軸の破損

今回お買取りの姉妹瀧之図は、シミや色褪せ、折れやシワ、テープでの破れ補強など状態はあまり良くなかったのですが、肉筆画で作品の出来が良かったこと、共箱付であったことから高価買取となりました。


テープで補強してしまった作品は見栄えが悪いですが、無理に剥がして作品にさらなるダメージが加わると益々価値が下がりますので、どうかそのまま査定にお出し下さい。


いわの美術では絵画の買取り経験豊富で、丸木位里のお買取りを強化しています。


無料査定はWEBLINEで写真を送付して、より詳しい査定価格を聞くことができるのでお勧めです。

お客様のご納得の上でのみお買取りしておりますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。


スタッフ一同ご連絡お待ちいたしております。

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