室井 東志生 | むろい としお |
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本名・室井 利夫 | |
1935年~2012年 | |
日本画家 |
室井東志生の描く美人画は、凜とした気品と色香を漂わせています。
舞妓の絵を得意としている他、歌舞伎役者の坂東玉三郎に惚れ込んで描き続けていました。
室井東志生は福島に生まれ、東京の美術学校に進みますが体調を崩したことから福島に帰ります。
帰郷後は中学教師として働きながら絵も続け、県総合美術展覧会での出品をきっかけに、審査員で同じ福島出身の画家大山忠作と親しくなりました。
大山忠作の紹介で、23歳の時に再び上京し橋本明治に師事することになります。
橋本明治の描く人物画や美人画は端正で造形的な人物表現が美しく、室井東志生もその特色を受け継ぎました。
2年後の新日展で初入選し、以後毎年入選を重ねます。
古美術の研究にも熱心に取り組み、1967年 法隆寺金堂壁画の模写事業に橋本明治の班で参加、また1969年の皇居新宮殿正殿松の間杉戸絵「桜」制作にも橋本明治の助手として参加していました。
同じ年の1969年には日展で特選・白寿賞を受賞するなど、日展を中心に名声を上げ、更には内閣総理大臣賞を受賞し日本画界の中心人物となります。
室井東志生は特に舞妓を好んで描いており、京都の祇園へ足繁く取材に通っていたそうです。
舞妓の絵はとても人気が高く、内閣総理大臣賞を得た作品も舞妓と孔雀を描いた『青曄』でした。
また舞妓に限らず美しい日本人女性を描き続け、気品のある中に妖しさをはらんだ不思議な魅力があります。
綺麗なものが好きで、一目見ただけで歌舞伎役者の坂東玉三郎の魅力に惚れ込み、何度断られてもモデルになって欲しいと懇願し、ついには粘り勝ちで楽屋に出入りを許されることとなります。
坂東玉三郎の美しさを表現したい、という取り組みは室井東志生のライフワークとなりました。
親交も深め、2004年の11代目市川海老蔵の襲名披露の際に坂東玉三郎が使用した牡丹の打ち掛けは室井東志生が絵付けした作品です。
晩年は坂東玉三郎をテーマにした個展を開催する準備をしていましたが、志半ばで入院することとなり、帰らぬ人となりました。
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