ダーティダースは第二次世界大戦時にイギリス軍が12の時計会社に作成依頼したミリタリーウォッチです。
軍用らしい無骨なデザインと実用性において、アンティーク時計ファンの高い支持を受けています。
第二次世界大戦が始まった際、当時普及していた時計は軍用には向かないと考えたイギリス軍は、独自のスペックを設定しスイスの12社の時計メーカーに生産依頼しました。
この腕時計を作成したのが12社(1ダース)であったことから、ダーティダース(Dirty Dozen)と呼ばれています。
元々は13社でしたが、Enicar(エニカ)が不明な理由で省かれ12社となりました。
時計メーカー | 生産数 |
---|---|
Omega (オメガ) | 25,000 |
Jaeger-LeCoultre (ジャガールクルト) | 10,000 |
IWC Schaffhausen (IWCシャフハウゼン) | 6,000 |
Lemania (レマニア) | 8,000 |
Cyma (シーマ) | 20,000 |
Buren (ビューレン) | 11,000 |
Longines (ロンジン) | 5,000 |
Eterna (エテルナ) | 5,000 |
Vertex (バーテックス) | 15,000 |
Record (レコード) | 25,000 |
Timor (ティモール) | 13,000 |
Grana (グラナ) | 1,000~1,500 |
また、イギリス軍は防水や風防などの機能に加え色も細かく規定したので、12社による軍用時計ですが一見同じに見えます。
『ダーティダース』は通称なので時計には記載されておらず、イギリスの軍用品として『ブロードアロー(Broad Arrow)』と呼ばれる矢印型の白いロゴが文字盤に、背面には防水腕時計を意味する『WWW』が刻まれているのが特徴です。
12社全て良い状態でコレクションすることが、愛好家の憧れであり、中古市場でも人気があります。
素材 | ステンレススチール |
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サイズ | 35mm |
キャリバー | 手巻き Cal.30T2 |
バンドサイズ | 18mm |
生産数 | 25,000 |
オメガのダーティダースの搭載ムーブメントはCal.30T2で、オメガの中でも人気の30ミリキャリバーです。
ダーティダースのデザインはほぼ全社同じですが、ロゴや配置のバランスの良さそして洗練された雰囲気はさすがオメガと言えるでしょう。
オメガのダーティダース生産数はレコード社と共に一番多い25,000であり、他の生産数が少ないダーティダースに比べると市場での評価は低めです。
しかしながらオメガのダーティダースはミリタリーウォッチとしての魅力だけでなく、オメガのアンティーク時計の収集家にも人気があります。
ダーティダースの中では、生産数が少ない時計メーカーのお品に希少価値があり、より高い査定が出るでしょう。
保管状態も非常に重要で、劣化、破損、部品交換された物は価値を大きく下げますが、状態が良く、可動品であれば良いお値段が期待できます。
ダーティダースであれば、稼働しない破損品であっても買取可能である場合があるので、そちらはお問い合わせがお勧めです。
付属品や専用ケース、鑑定書などありましたら、プラス査定となりますので必ず一緒に査定にお出し下さい。
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今回お買取りしたオメガのイギリス軍用時計 ブロードアローは、ケースは交換済でオリジナルではないので、wwwの刻印などがないのが大きなマイナス査定です。
しかしながら、文字盤と時計針は状態が良く、何より可動品であったので高価買取となりました。
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