琴は日本の伝統的な和楽器の一つで、生田流と山田流という2つの流派が主流となっています。
どちらの流派でも琴本体には違いがほとんど無く、琴を弾く時の姿勢に違いが見られるくらいです。
そんな琴ですが、材料の原木の乾燥に約1年かかりその後、甲のえぐり、彫り、焼き、磨きへと続き、装飾工程の飾り付け、蒔絵、そして、仕上げの金具付け、調整と1つの琴を作り上げるのにかなりの時間をかけて制作されます。
その為、琴を購入する時はかそれなりに高い金額でご購入された方も多いかと思います。
現在、使われていな琴はございませんか?購入した当時のお値段での買取は難しいですが、いわの美術では琴の買取を行っております。
琴の買取といいましても全ての琴が買い取れる訳ではございません。
琴には練習用やお稽古用と演奏会用がございます。申し訳ございませんが練習用、お稽古用の琴は買取が難しくお断りしている場合がほとんどです。
では、どうやってその見分け方をするのかと申しますと、琴の甲の裏側に施される装飾模様で判断する琴ができます。
その装飾模様は綾杉彫というギザギザの模様が彫られている場合は演奏会用の琴となりますので、買取が可能となります。
この綾杉彫ですが子持ち綾杉と呼ばれる綾杉彫よりも複雑な彫をしたものがございます。子持ち綾杉の琴は高価買取が期待できる琴です。
他にも同じ方向に彫られた簾目(すだれめ)などもございますが、練習用の琴に多く見られる装飾なので買取が難しくなります。
また、高級な琴になってきますと、弦が巻かれていない側の龍舌(りゅうぜつ)と呼ばれる部分に蒔絵などの装飾が施されるようになるので、高価買取が期待できます。
琴の買取希望の方の中には、綾杉彫や蒔絵も施されているけれど、弦が切れているから買取ができないと思っていらしゃる方も多いかとおもいます。
弦が切れていている琴でもいわの美術では買取を行っております。ただし、琴の甲などに破損がある場合は音に影響が出てきますのでそちらを差し引いたお買取になります。