こちらは以前お買取りさせて頂いた市松人形です。
市松人形は着せ替え人形の一種で、地方によっては「いちまさん」や「泣き子」と呼ばれ親しまれています。
市松人形用の小さい着物を縫うことで裁縫の練習や、幼子の遊び道具として使用されました。
市松人形の名前の由来には、歌舞伎役者の佐野川市松に似ていたからという説や、市松模様の衣装を着せて売られていたから、等複数の説があるようです。
桐塑や木で作られていたため、玩具としては壊れやすく、セルロイドやソフトビニール製の人形が作られると、次第に観賞用へと用途が変わっていきました。
いわの美術では市松人形の買取りを行っています。
子供の頃持っていた市松人形、御実家の片付や整理等で不意に見つかることがあります。
使わなくなった市松人形、是非いわの美術に買い取らせて下さい。
市松人形と聞いて思い浮かぶのは、おかっぱ頭で着物を纏った女の子でしょうか。市松人形なんてどれも似たような物、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
作られた作家によっては纏う雰囲気が似ている、という人形もありますが、顔立ちや瞳、輪郭などまったく同じ人形という物はありません。
左の写真の市松人形は立て看板が付属しており、人形の腹部に作家の名前が書かれていました。
松乾斎東光は代々人形を作っており、現在三代目となっています。
人形の作家で有名な方は多く、人間国宝の平田郷陽、その弟の平田陽光、答礼人形を手掛けた滝沢光龍斎、御所人形で知られる伊東久重等今でも高く評価され、大切にされている人形も多くあります。
ご自宅に市松人形はありませんか。
いわの美術では次に大切にしてくれる方への橋渡しをさせて頂きます。
ご処分にお困りの市松人形がありましたらご相談下さい。