お写真の紅白の球体、何だと思いますか?
こちらは象牙でできたビリヤードボールです。
ビリヤードというと現在では樹脂製のボールが種類ですが、昔は樹脂製品というものが開発されていませんでしたから、適度な硬さを持ち、加工がしやすい象牙はビリヤードのボールとして重宝していたのです。
特に1800年中頃では象牙のビリヤードボールの需要が高まり、かなりの数の象牙のビリヤードボールが作られました。
象1頭の象牙から8個よりも多い量のビリヤードボールを製作する事は出来なかったのでたくさんの数の象が乱獲されたそうです。
その後、象牙を採る事が制限されるようになり、樹脂製のビリヤードボールが開発され、象牙のビリヤードボールは姿を消していきました。
ご自宅に古めかしい箱や革袋に入った謎の球体はございませんか?もしかしたら、それは象牙のビリヤードボールかもしれません。
象牙は格子状の模様があるのが特徴で、近くで見ると規則正しく模様が浮き出ているかと思います。
模様が見えるようであれば象牙の可能性が高いので、そういったものがございましたら、いわの美術までお問合せください。
象牙のビリヤードボールは4つセットになっているのが多く、紅白あるのが特徴です。
特に紅の色は表面に塗料を塗るのではなく、紅の染料の中で煮込んで紅色を発色しています。
また、9ボールで使用するボールより大きいのも特徴で、もちろん9ボール用の象牙のビリヤードボールもございます。
全ての象牙のビリヤードボールが揃っていますと、高価買取が期待できます。
象牙のビリヤードボールは樹脂製のボールが普及すると需要が減り、印鑑や彫刻へと姿を変えてしまったため、象牙のビリヤードボールとしての姿で残っているものには稀少価値がついております。
状態によって買取額は変わってきますが、いわの美術では象牙のビリヤードボールの買取に力を入れております。
ご売却をお考えのビリヤードボールがございましたら、いわの美術までお気軽にご相談下さい。
また、誠に勝手ながら当サイトは2013年12月27日(木)から2014年1月5日(火)の間、お問合せへの解答をお休みさせていただきます。
年末年始の休業期間のお問い合わせにつきましては1月6日以降の回答となりますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。