カメラ好きの方ならハンザキャノンという言葉を知らないという人はいないのではないでしょうか?
ハンザキャノンとは現在のキャノンが国産初の35mm距離計連動フォーカルプレーンシャッターカメラの商品名です。
ハンザキャノンは1936年に発売されたカメラで、ライカⅡ型を分解して構造を研究した吉田五郎と、吉田の妹婿であった内田三郎によって作り出され、世の中に送り出されました。
当時は、ファインダーがボタン操作で飛び出す仕様であったため「びっくり箱」という愛称で親しまれたカメラです。
このカメラの凄い所は、レンズが日本工学(現・Nikon)のニッコールレンズを採用している事なのです。
なぜ日本工学のレンズを採用する事になったのかと言うと、ハンザキャノンの前に試作していたカメラがありました。
そのカメラはカンノンカメラと名付けられ、イメージイラストの広告まで打ち出されたのですが、製造コストが掛かりすぎる事とレンズ製作のノウハウを持っていなかった事で、商品化できませんでした。
こうして構造や商品名についても再検討を行い、英語で「規範・標準」の意味を持つ「キャノン」に変更し、日本工学にレンズを依頼したのでした。
ちなみに「ハンザ」とは販売総代理店であった近江屋写真用品(株)の商標名を契約上刻印しなければならなかったので、ハンザキャノンとなったそうです。
今となってはあり得ない2つの2大企業がコラボレートしたハンザキャノンは、3年間で1000台ほどしか生産されなかったため、現存する数は150台程だといわれており、高価買取となっております。
昔、おじいさんやお父さんが使っていたカメラはございませんか?本体はキャノンの文字で、レンズにはニッコールと書かれていたら、それはハンザキャノンかもしれません。
ハンザキャノンはいわの美術でも高価買取で対応しております。
いわの美術では年間に多くの中古のカメラやレンズの買取を行っております。
カメラには今回お話させて頂いたハンザキャノンのキャノンや、ニコン、ライカ、コンタックスなど国内外合わせて様々なメーカーが製造販売を行っております。
中古のカメラは「カメラ本体の状態」「レンズの状態」「作動するかどうか」などで買取額が変わってきます。
ハンザカメラのように貴重なお品物であっても保存状態が悪かったり、動作しないなどの問題がありますと買取額が下がってしまいます。
また、発売当時についていたカメラケースやマガジンケース、取扱い説明書などの付属品がありますと買取額は高くなり、場合によっては高価買取となります。
ずっと使用せずにタンスやクローゼットに仕舞いこんだままのカメラはございませんか?
タンスやクローゼットは意外にも湿気が溜まりやすく、久々に見てみたらカビが生えていた!?なんて事もございます。
カメラの価値が下がってしまう前に使用していないカメラがございましたら、いわの美術までお気軽にご相談下さい!!