堤人形は山形の相良人形、福島の三春人形など、東北地方全体の土人形や張子人形に大きな影響を与えた藩政時代から続く伝統ある土人形です。
あらゆる制作工程において、美しい人形に仕上げるための工夫がされ、優雅な彩色の細かさ、形の良さは国内で作られる土人形の中では高い名声を誇っています。
そのため、「東の堤、西の伏見」と土人形の2大源流といわれ、歌舞伎、浮世絵、信仰人形が作られています。
仙台では唯一の堤人形の作家として知られている加賀強は、藩政時代から続く加賀家の13代目として、父親から人形作りの全てを学び、最高に良い堤人形をお客様に提供したいという思いから、これまでに取引のあったデパートや土産物店への卸を一切止め、完全受注生産に切り替えました。
こうする事によって、一切妥協のない素晴らしい堤人形を作り出すことができ、その技術に拍車をかけました。
加賀強の堤人形を手に入れるためには、仙台にある工房に直接出向き、受付をしなければなりません。
ただし、受付順なので手元に届くには受付をしてから数年待たなければ手に入れる事ができないため、加賀強の堤人形は中古品としても大変需要の高いお品物です。
いわの美術では加賀強の堤人形の高価買取を行っております。
日本全国には堤人形以外にもたくさんの場所で土人形が作られています。
堤人形以外の代表的な土人形といえば、京都の伏見人形、福岡に博多人形がございます。
土人形は江戸時代に栄え、明治維新後の西洋文化の波に押され、歌舞伎・浮世絵風の人形は売れなくなっていき、土人形はだんだんと廃れてしまいました。
現在も作り続けられている土人形は、その厳しい時代を乗り越え、試行錯誤を繰り返しながら現在まで発展してきた人形ばかりで、そのほとんどが美術的価値、コレクション要素を兼ね備え、熱烈なコレクターが多く存在します。
土人形はその名の通り、素材は土で出来ており、低火力の素焼きに胡粉をかけて泥絵具で彩色をした人形なので、素朴な味わいが特徴です。
ご自宅に飾られっぱなしであまり手入れもしていない土人形はございませんか?
土産物屋で売っている大量生産型の安価な土人形はお買取りをする事は難しいのですが、作家が制作した土人形は高価買取が期待できます。
土人形のご売却をお考えでしたら、数々の土人形の買取実績のある、いわの美術までお気軽にお問合せ下さい。