お写真のお人形、なんとも不思議な雰囲気を持っていると思いませんか?
これはパゴダ人形といってマイセンの陶磁器人形です。
パゴダとは仏塔(仏教建築物)を意味する言葉で、中国では神の坐像の形をした香炉や小像の事を意味するようです。
マイセンでパゴダ人形が作られるようになったのは1720年以降からで、彫刻家ケンドラーが型を作ったといわれています。
マイセンの絵付けはペインターによるフリーハンドによるもので、その出来は素晴らしく、各地の窯で模倣され多くのパゴダが製作していたそうです。
マイセンのパゴダ人形は絵付けの素晴らしさの他にも頭と手が動き、それに合わせて舌が出たり入ったりする仕掛けが施されており、その姿から「幸福を呼び寄せる」と現在でも人気がございます。
また、男女の神が作られており、女性の像には胸のふくらみと髪型に違いがあるため、その部分を見て判別する事ができます。
買取時にも男女揃ってですと1体ずつよりも買取額が高くなります。
また、サイズも大、小と作られており、もちろんサイズも買取額に影響してきます。
現在では、完全注文制作という形でしか販売をしておらず、注文をしても手元に届くまで3年という長い年月がかかるそうです。
そのため、新品を見る機会が滅多になく、中古市場でも需要のあるお品物ですので、いわの美術ではマイセンのパゴダ人形の高価買取を積極的に行っております。
マイセンのパゴダ人形には洋食器と同じようにマイセンの証である双剣のマークが記されています。
パゴダ人形はその希少性から高値で取引されているため、精巧に作られた偽物も出回っており、偽物のパゴダ人形は買取る事ができません。
マイセンの双剣のマークは釉を掛ける前に記されるため、釉の掛かっていない双剣のマークは偽物の可能性が高くなります。
また、マイセンのパゴダ人形にはモデル番号という1桁から4桁の数字、または1桁と英字と1桁から4桁の数字が刻印されており、1950年頃までに制作された古いパゴダ人形にはそのモデル番号が手彫りで刻まれており、品物の状態にもよりますが、古いパゴダ人形は高価買取が期待できます。
マイセンのパゴダ人形は基本的には黄色の衣をまとっていますが、特別バージョンとして朱の衣をまとったパゴダ人形や、2005年に発売された世界限定50体のパゴダ人形は紫色の衣を身にまとっています。
この特別バージョンのパゴダ人形は中古市場でもかなりの高値で取引されているため、いわの美術でも高価買取を行っております。
また、仕掛けの部分が壊れていたり、多少の傷や欠けがある場合、マイナス評価となってしまいますが、いわの美術では買取る事ができますので、パゴダ人形のご売却をお考えでしたら、いわの美術までお気軽にお電話、メールにてお問合せ下さい。