皆さんはガラスの有名な作家と聞かれた誰を答えますか?
エミール・ガレと答える人は多いかと思いますが、エミール・ガレは本名をシャルル・マルタン・エミール・ガレと言います。
アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家として知られており、画家ギュスターヴ・モローと並んで、19世紀末フランスの代表的芸術家として名を残しています。
また、ガラス工芸以外にも陶器、家具のデザイナーやアートディレクターをつとめており、実業家としての顔も持ち合わせていました。
そして、意外と知られていないのが、植物学者としての顔です。
そのためエミール・ガレの作品には植物をモチーフにした作品も多く、キノコ型のランプはとても有名ですよね。
エミール・ガレは鏡ガラス工場を経営する父親を持ち、幼い頃からガラスと、近隣の山や森で植物を観察するのが大好きな少年だったようです。
学校の成績は優秀で、卒業後はマイゼンタールのブルグン・シュヴェーラー社のガラス工場でガラス製造の技術を習得しています。
こうして、酸化コバルトによって淡青色に発色させた素地の「月光色ガラス」を開発し、1878年のパリ万国博覧会に出品し、銀賞を受賞しています。
その後、日本の高島得三と交流を持ち、日本の文化や植物などの知識を得て水墨画からヒントを得て、ぼかしの表現を使用した黒褐色のガラスも開発し、その後のパリ万国博覧会にはガラスの器300点、陶器200点、家具17点と多くの作品を発表し、大きな名声を手に入れました。
このようにエミール・ガレは非常に多くの作品を残しており、ガラスだけではなく、陶器や家具もございます。
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エミール・ガレの作品には作家オリジナル作品と工房作品と呼び分けがされていますが、実はエミール・ガレ自身が最初から終わりまで全ての工程を自分の手で完成させた作品というものは現在、確認できてきません。
亡くなるまでエミール・ガレがやっていた事は、器の形状と絵柄をデザインする事でした。
エミール・ガレが亡くなった後も、ガレ作品の下絵を行っていた画家ヴィクトール・プルーヴェ夫妻が経営を続けており、エミール・ガレの作風を継承した作品を製作し、山水風景文様など新たなものを導入し、明るい印象の作品を手掛けています。
また、第一次世界大戦中は製造を一時中止しており、製造再開してからは娘婿ポール・ペルドリーゼが指揮をとっていましたが、最終的には会社は閉鎖し、工場は売却されました。
このように、エミール・ガレの作品といってもその作風は大きく分けて3つに分ける事ができます。
エミール・ガレの作品は制作された時代によって評価が変わってきますので、近所のリサイクルショップへ持って行っても、正当な評価をされない事も多く、こういったお品物は専門の知識が必要となってきます。
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