香取正彦は日本を代表する鋳金作家で、重要無形文化財「梵鐘」の保持者としても知られています。
学問としての金工史を確立し、研究者としても優れた香取秀真の長男として生まれましたが、はじめから鋳金家作家になるつもりはなく、画家を志しており、太平洋画会研究所で洋画を学びました。
その後、東京美術学校の鋳金科へ入学し、津田信夫の指導を受け、製作にあたっては古典研究を基礎としていました。
帝展、日展でそれぞれ賞を受賞し、順風満帆な鋳金作家としての道を歩んできましたが、戦後は戦争中に供出された仏具、仏像などの文化財修理・保護に尽力し、平和への願いを込めて梵鐘の制作にも取り掛かるようになります。
こうして、叡山延暦寺、成田山新勝寺、広島平和の鐘を手掛け、その名を鋳金界の歴史に刻んだ香取正彦の作品は亡くなった現在でも高い人気を誇っており、中古市場でも高値で取引されています。
その作風は、中国を含む広い古典に学び、伝統にもとづいた端正な形の中にモダンなデザイン感覚を取り入れたもので、オブジェなどは現在でも十分通用する意匠となっています。
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香取正彦の作品は梵鐘をはじめ、花瓶、香炉、鉄瓶、仏像、オブジェなどがあり、その作品には「正彦造」などの文字が刻まれています。
香取正彦は鋳金作家ですので、ブロンズ(青銅)、純銀など様々な素材で作品を手掛けており、純銀の場合、銀の価値もプラスされますので、小さなお品物でも高価買取が期待できます。
また、ブロンズは銅と錫の合金なので、はじめは黄色っぽい茶色をしていますが、時間が経つにつれて、錆びが生じ、その錆びが青っぽく見えるようになります。
香取正彦のブロンズ作品は錆びが出ていない方が買取額は高くなっておりますが、錆びが出ているからといって買取らないわけではございませんので、遠慮せずにご相談下さい。
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