お写真の作品は日本画の作品で、松井冬子という女性画家が描いた作品です。
松井冬子は女性や雌に焦点を当て、幽霊画、九相図、内臓、脳、筋肉、人体、動物を題材に伝統的な日本画の手法で内臓やはがれた皮膚など一見痛々しくも見えるモチーフで幽玄の美を感じる作品を手掛けています。
また、松井冬子自身もとても綺麗で「美人」という言葉が似合い、その姿から生み出される作品とは考えられないほどのギャップを感じる所も魅力の一つとして挙げられます。
松井冬子は、小学校4年生の頃に学校の図書室に掛けられていたモナリザの複製画に出会った事で、どの角度から見てもモナリザがこちらも見ている不思議な絵に魅了され、その作者であるレオナルド・ダ・ヴィンチに憧れを抱き、画家になりたいと決意しました。
その後、女子美術大学短期大学部造形学科油彩画を卒業していますが、日本画と出会い繊細で緻密な美しさに自らの方向性を見出し、働きながら東京藝術大学受験をめざし、6度目の受験で合格し、東京藝術大学美術学部日本画専攻を卒業します。
とにかく、何度不合格になろうとも合格するまで受験を続けようと思っていたそうで、その努力が実り、最終的には東京藝術大学日本画専攻の女性としては、初の博士号取得者となりました。
さて、松井冬子の作品はグロテスクと呼ばれるような作品が多く、好き嫌いがはっきりする画風かと思います。
しかし、現在ではほとんど使用されなくなった伝統的な日本画の技法である絹本着色で作品を制作しており、モチーフは西洋的であっても「日本画」という雰囲気はしっかりと感じる事ができる作品に仕上がっています。
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松井冬子の作品は、肉筆の作品と版画の作品に分かれており、どちらも買取る事ができるお品物です。
もちろん、肉筆の作品は高価買取となっており、版画も印刷された枚数が少なければ、買取額は高くなります。
また、画集も出版しており、買取る事ができる画集もございます。
画集の出版の際は作家本人がサイン会を実施しており、同じ画集でも作家のサインの有無によって評価は変わってきますので、ご売却をお考えの画集にサインがある場合はその旨もしっかりとお伝え下さい。
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