バーナード・リーチは香港生まれのイギリス人陶芸家ですが、日本に愛着をもち、柳宗悦、濱田庄司等とともに民芸運動に参加した工芸作家として知られています。バーナード・リーチは陶磁器をはじめエッチング、素描、木工作品などを創作しましたが、美学的関心より実用的な日用陶器を作ることに重きをおいた作品の数々を残しています。
バーナード・リーチの作品作りには、幼少期の環境が色濃く影響しています。バーナード・リーチは、生後まもなく母を亡くし、幼少期の4年間を当時日本にいた祖父母のもとで過ごしました。10歳でイギリスに帰国し、21歳の時、ロンドン美術学校で、彫刻家の高村光太郎と交友を結んだことが縁となり、再来日します。そして、柳宗悦や「白樺」同人達との交流が始まります。
陶芸家になったきっかけは、茶会で楽焼を焼いたことといわれており、六代尾形乾山に入門し、陶芸の道を歩み、のちに千葉県我孫子の柳宗悦邸内に窯を築きます。そこで濱田庄司と出会うのですが、イギリスに帰国後は、濱田庄司といっしょにイギリス西南部のコーンウォール州のセント・アイヴスにヨーロッパ最初の登り窯を築きました。
その後は、民芸関係の日本の作家達と交流を持ち続け、何度も来日し、多くの展覧会に共同出品もしました。 一方では、イギリスで古くから伝わっていたスリップ・ウェアの焼成やガレナ釉など、ヨーロッパの伝統を生かした作品も残しています。
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バーナード・リーチはデッサン力に優れ、その作品の陶器にみごとな絵付けを施したものが度々みられます。
バーナード・リーチは、日本だけでなく世界中を旅し、朝鮮、中国の伝統的な日用陶器の技術も習得しており、その作品には、西洋と東洋の美、哲学などを融合させた陶磁器が残されています。
バーナード・リーチの作品は、実用的な日用陶器を作成するという考えを擁護し、陶磁器に「重要なのは、絵画的な絵柄でも、彫刻的な装飾でも無い。あくまで日用品としての用を満たす器の形状、触覚である。」という考えを常に貫いていました。バーナード・リーチのこうした制作スタイルは、1950年代~1960年代のアメリカのモダニズム・デザイン等に大きな影響を与えたとされています。
簡略でありながらも躍動感があふれる作品の数々を残したバーナード・リーチ。
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