西村計雄は戦後パリを拠点に活躍した洋画家で、芸術家のひしめくフランスで認められた数少ない日本人の画家です。西村計雄は幼少の頃より画家を志しますが、結婚後、妻子を日本に残し単身渡仏。貧しさとフランスの画家達の力の大きさに打ちのめされながらも創作を続け、ついに画商カンワイラーに認められ、日の目をみることなります。カンワイラーとは、「ピカソの画商」の異名をもつ画商で「あなたは日本人だ。日本人に徹しなさい。日本の伝統から学んだものを、日本芸術の特性を昇華することだ」と諭され、彼に西村計雄は見出されます。カンワイラーにより「和菓子の色」と評されたやわらかな色彩と、たおやかな線が特徴の作品は、「東洋と西洋の美を融合した」として高く評価されました。その後は、渡仏後20年にしてフランス政府より「芸術文化勲章」を受け、「ベルギー国際展グランプリ」「パリ クリティック賞」と立て続けに受賞します。また、日本では勲三等瑞宝章、紺綬褒章を受章するなど国内外で数々の受賞経歴があります。西村計雄は91歳という長命で亡くなりますが、90歳になっても現役でありつづけ、毎年の個展を欠かさない精力的な活動を続けていました。いわの美術では西村計雄の作品の高価買取を行っております。西村計雄の作品のご売却の際はいわの美術にご相談下さい。
西村計雄は、自在に創作活動をし、自由に自分の心を絵に表し、日本とフランスの両方で活躍した希少な画家です。その澄んだ絵の具の色使いは世界の人々に認められ、日本においても大変評価の高い画家です。西村計雄は北海道出身ですが、故郷の北海道共和町に西村計雄の油彩画作品約5,400点などを収蔵する西村計雄記念美術館があります。そこでは西村計雄のスケッチから大作まで同じ構図の作品を並べたものや、パリで開いた個展での出品作が紹介され、独自の画風に至る変遷をみることができます。西村計雄の残した言葉に「自分は世界に一人より他にない。私は、自分を大切にした作品を最後まで発表していきたい。」というものがあり、死ぬまで画家としてあり続けた姿を垣間見ることができます。また、フランスの批評家たちには「西村の絵にはポエジー(詩情)がある」と評され、今でも日本やフランスなど世界中からその作品が愛され続けています。いわの美術では、西村計雄の作品を高価買取致します。出張費用・査定費用はすべて無料です。ぜひ一度いわの美術までご相談下さい。