佐伯祐三は、大阪で生まれ、30歳にしてパリの地で客死した昭和初期の洋画家です。パリを描き続けた天才画家として知られます。佐伯の作品はパリの街角の風景や店先などを、独特の荒々しいタッチで描いたものが多くみられますが、東京芸術大学の前身である東京美術学校での学生時代は、どちらかと言えば穏やかな筆致の作風であったといわれています。
佐伯祐三は東京美術学校を卒業した後、単身パリに渡りますが、渡仏直後、その芸術観が決定的に変わり、巨匠ヴラマンクを訪ねたときに大きなショックを受けたのだそうです。
佐伯祐三の作品「裸婦」を見たヴラマンクは激怒し「絵画から生命感を感じない」「他人の真似をするなら絵など描くな」等と罵詈雑言を浴びせました。このことにより、大きなショックを受けた佐伯の作風を劇的に変化し、重厚な筆致で描く独自の作風を作り上げました。
佐伯祐三は一時帰国をはさみ、再び渡仏、鮮やかな色づかいと、踊るような繊細な線描でフランスの街角のポスターやカフェなどを描いた名作を次々と生み出します。佐伯祐三の生涯は持病が結核であったこともあり30年という短いものでしたが、最後に「郵便配達夫」などの傑作を残し、最後までその創作意欲と厳しい創作態度は衰えることがありませんでした。佐伯祐三の作品は、大阪市立近代美術館や和歌山県立近代美術館など、日本全国の美術館等に所蔵されています。
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佐伯祐三の生命を刻み込むかのように描かれた作品は、いずれも彼の創作に対する純粋で、激しい情熱を強く感じさせます。
佐伯祐三の死後、90年近く経った現在でも、その人気は全く衰えません。
佐伯祐三の作品が人々を惹きつけて止まないのは、作品の完成度の高さだけでなく、何度も自己超克を繰り返し、常に厳しく自分自身と向き合い続けた人間性に共感できるからともいえます。
佐伯祐三の作品では、やはりパリ風景作品の人気が高いですが、贋作も多く出回っており、真贋問題でもよく取り上げられています。
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