いわの美術では、昭和から平成時代の彫金家、彫金の重要無形文化財保持者増田三男(人間国宝)の作品買取を致しております。
増田三男は、身近な草花や動物を写生し、その生命感あふれる姿を表現した彫金家として知られます。
埼玉に生まれた増田三男は、東京美術学校(現 東京芸術大学)で清水南山に徹底的に金工の伝統的な技術を学びます。戦後間もないころ美術評論家に頼まれ、清水南山らとジュエリー協会を設立し、エジプトやメソポタミアのジュエリーを調べたり、ラピスラズリの象嵌技法を研究したり、新しい素材を使った装身具の制作をしたこともあったそうです。
大学在学中に増田三男は、帝展にて初入選を果たし、卒業後は、富本憲吉に師事します。
富本憲吉は、近代的な芸術観を持った陶芸家で、用の美と作家の個性を尊重し、増田三男は「模様より模様を造るべからず」という写生の極意と個性の重要性を学びました。
戦後も、日展、日本伝統工芸会に出品を続け、朝日新聞社賞などを受賞し、そして古典的な動植物や山水文で日本の季節感を表現する作品の芸術性が高く評価され、1991年に人間国宝に認定されるに至ります。
晩年も、自宅の庭先のアトリエ「三愚亭」で、制作に打ち込む生活を続けていましたが、2009年に100歳の天寿をまっとうし他界しました。
増田三男の作品は没後の現在も変わらず評価が高く、いわの美術では増田三男の作品買取を強化しています。
増田三男の確固たる技術に裏付けられたその色彩感覚やバランス、新たな模様、様々な図案、そして繊細さを兼ね備えた表現力は、他の追随を許さない高いクオリティーを有しています。
増田三男の生前の言葉によれば、彫金で一番大切なことは鏨(たがね)だといいます。自分で自分用の鏨を作ることに始まり、伝統技術の中に新しい表現を発見することが大切だと語る増田三男の作品は、植物や動物をモチーフとした彫金の技と、富本の描き出す個性あふれる文様の融合から生まれた数々の日本の季節感を表現した逸品ばかりです。
増田三男は、銀、銅、黄銅、鉄などの一枚板を打ち出しして更に細やかな蹴彫りや象嵌細工を得意としました。
いわの美術では、増田三男の皿、花瓶、小箱、燭台、水差、水指などの作品を高価買取致します。
落款には「増」といったようなわかりやすいものが用いられております。増田三男の作品をお持ちで買取査定をご依頼の際は、共箱などに記された作者の落款や陶印、箱書きなどをご確認くださいませ。
いわの美術では、一点一点買取査定のスタッフが丁寧な応対を心掛けております。
増田三男の作品買取りなら、是非いわの美術へご相談ください。