朝鮮陶磁器の中でも地肌の美しさ、フォルムの爽やかさから人気の高い李朝白磁。焼き物の買取実績豊富ないわの美術では、朝鮮陶磁器「李朝白磁」の買取もしています。
ひとくちに李朝白磁といっても、官窯タイプの精緻なもの、民窯系のラフなもの、広州以外の地方窯のものなど、幅広く存在します。
もともと白磁とは、白い土に透明な釉薬をかけたものをいいますが、朝鮮半島の歴史における白磁の発展は宗教と深くかかわりがあるようです。
朝鮮半島では古くから仏教が主流でしたが、13世紀後半~14世紀初めに儒教(朱子学)が伝来し、次第に広がりをみせるとともに、清楚さ、潔癖さ、純粋さをイメージする白が宗教的にも重要視されるようになり、白磁の隆盛をみるようになります。
李朝の陶磁器は、初期には粉青沙器が主流でしたが、こうした背景もあり次第に中国・明初様式を写した純白のものから、堅手と言われる灰白白磁や、金沙里窯を中心に焼かれた厚い釉が施された乳白白磁、そして分院窯における薄い青緑色の白磁へと変遷していきます。
李朝白磁のもつ、やさしい慈愛にみちた白は、手元において使ってみたいと思わせる心安らぐ作品が多く、市場でも常に人気となっています。いわの美術では李朝白磁の買取にも力をいれておりますので、ご売却をご検討中の李朝白磁がございましたら、一度いわの美術までご相談ください。
500年もの李朝王朝の間に白磁も様々に変化していきます。初期の李朝白磁は高麗白磁を受継いだ素朴なものが多くみられ、1470年~90年あたりの道馬里では、呉須という酸化コバルトが用いられるなどしました。この頃の道馬里では、優れた白磁作品が焼かれましたが、数が少なく貴重とされています。
1701年~1750年頃、道馬里で完成度の高い白磁を焼いていた技術が、金沙里に引き継がれます。灰白色の白磁が急速に乳白色に変化した時代で、白磁の優品が多く制作されました。その後、李王朝の衰退化にともなって窯が民営化され、分院里に窯が移り、安定した王朝磁器が焼成されるようになり、多くの名品が生まれます。その後、李朝滅亡となり、民間にその技術が継承されて現代に至っています。
李朝白磁の形態では、大壷、小壷、筆筒、水滴、鉢、碗、皿、徳利、瓶などがあり、大きさも様々ですが、専門家によれば李朝白磁の魅力は、なんといっても肌にあるといいます。優品の白磁の肌は、何とも表現しがたい魅力があるとされ、同じ大きさの李朝白磁でも、その肌の違いにより価値は数十倍の開きがあるそうです。
また、以前の李朝ブームから李朝白磁の贋作も多くみられることから、李朝白磁の価値の判断は難しいといわれています。
いわの美術では、美術品・骨董品の買取実績豊富な専門知識を有するスタッフが常籍しておりますので、ご売却をお考えの李朝白磁のお品がございましたら、是非一度ご相談くださいませ。買取査定は無料で行っており、万が一買取成立とならない場合でも、お客様から費用などはいただいておりませんので、ご安心してお問い合わせください。