陶芸界に新しいオブジェという造形分野を確立し、旺盛な創作活動をくりひろげた八木一夫。いわの美術では、前衛的陶芸家として知られる八木一夫の作品買取を強化しています。
鋭い感覚と知性を併せもった、稀有の才能の人と称された八木一夫。京焼陶工の家に生まれた八木一夫は、幼いころより自らも陶芸家として活躍することを志し、13才で京都市立美術工芸学校彫刻科に入学し、その後、沼田一雅の「日本陶彫協会」に入会し陶彫を学びました。
そして、教員生活を経て、陶芸に専念し、他の陶芸家の先頭にたって新陶芸運動を推進しました。当初は、実用的な器形の中に海外の美術に触発された新感覚を加えた作品でしたが、後には、実用性を捨てたオブジェ作品へと移行しました。
さらに八木一夫は、無彩の焼締めによる作品を経て、黒陶という無機的で彫刻に近い表現が可能な手法へと至り、ユーモア感覚にあふれる秀作を次々と生み出していきました。
八木一夫は、惜しくも60歳というまだまだ若い年齢で突然世を去ってしまいましたが、その時は、日本陶芸界における大きな損失の一つとまでいわれました。
そんな八木一夫の作品をお持ちでしたら、ご売却してみませんか?いわの美術では、八木一夫の作品を高価買取致します。
八木一夫は、焼き物の既成の枠を破る世界を開拓したとされますが、決して伝統的な陶芸そのものを否定したわけではありませんでした。
八木一夫の焼き物は、「オブジェ焼き」ともよばれ、「純粋に土というものをみつめていこうとした」という自身の言葉が物語るように、形が先にあるのではなく、陶芸のプロセスで土を立ち上げる技術から生まれる感情の表出的な非実用作品をつくりつづけました。
こうした八木一夫の作品は、強烈な個性を有する抽象陶芸の先駆者として知られますが、実用的な作品も製作しており、その作品においても数々の優作を残しています。
また、八木一夫は幅広い数々の芸術家・文化人と交友関係を持ったことでも知られ、陶芸家の石黒宗麿、河井寛次郎、彫刻家の堀内正和、イサム・ノグチなど、作品づくりにおいても相互に影響を与えました。
さらに、小説家司馬遼太郎は「八木一夫雑感」の中で八木一夫を「天才」と評し、その作品を「こちらを圧倒するほどに自分だけの思想を自分だけの言葉で語り続ける作品」と印象深く語っています。
八木一夫の作品は、一点からでも高価買取が期待できるとして、いわの美術でも買取に力をいれております。
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