島田章三の作品をお買取りいたします。【2018年買取・新着情報】

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新着情報

島田章三の作品をお買取りいたします。

2018.9.19

島田章三の作品をお買取りいたします。



写真のお品物は、以前いわの美術でお買取りいたしました、島田章三の肉筆油彩画「すみれ」です。

島田章三は戦後の日本洋画界で存在感を放った画家で、初期はアンフォルメルに、中期から後期はキュビズムに根差した独自の表現で多様な絵画世界を築きました。



島田章三について

島田章三は1933年に神奈川県横須賀市に生まれます。父は当時造船業が盛んであった浦賀で客船インテリアデザインの仕事をし、母は斎藤茂吉門下の歌人という文化的素養に富んだ家庭で生まれ育ちました。

1943年から2年間を疎開先の長野市で過ごし終戦後再び横須賀に戻ると、中学校在学中から県内の絵画コンクールに出品し受賞を重ねます。

納税ポスターコンクールで全国一位を獲得し大蔵大臣賞の賞金で油絵道具一式を購入すると、油彩画を描きはじめて早々に県内在住の画家、金沢重治や熊谷九寿に師事し、早熟な才能を開花させていきます。

高校卒業後21歳で東京藝術大学へ進学し、在学中は年次ごとに様々な画家に師事して技術と感性に磨きをかける時期となりました。

1年では独特な詩情に富んだ油彩画家、久保守に、2年は明るい色調と柔らかな線の風景で知られる牛島憲之に、3年では具象と抽象の間で戦後の洋画壇を牽引した山口薫に、4年はジョルジュ・ルオーに師事し独立美術協会勃興に携わった伊藤廉のもとで絵画を深く学びます。


また在学中の1957年の第31回国画会展に「ノイローゼ」を初めて出品すると国画会賞を受賞します。

この作品には、12歳で敗戦を迎え戦後の混乱期に青年期を過ごした画家の、原風景である横須賀の荒廃した景色に時代の不安を映すような人物が描かれており、画商であり美術評論家の福島繁太郎の目に留まり、これを契機に同年東京のフォルム画廊にて初の個展を開催する運びとなります。


卒業後そのまま東京藝術大学油彩画専攻科へ進み、1958年第32回国画会に2回目の出品をすると国画会会友となり、国画会を活躍の場に定め毎年出品を続けます。

専攻科を修了し28歳となる1961年に国画会会員となり同年ブリヂストン美術館の安井賞候補新人展に出品すると入選し、翌1962年も国画会とともに同展に出品し同じく入選します。

この年は2回目となる個展も開催し画家として飛躍していった時期であり、私生活では結婚し大森の新居から横須賀のアトリエへ通う変化がありました。

1950年代後半から60年代前半にかけての島田章三は、戦後の洋画家の多くがそうであったようにアンフォルメルの影響を受けており、フォービズムへも接近したこの時期の作品は、模索を繰り返しながらも後の作風に通じていく基盤を築いたと言えます。

30歳代に入り国画会と安井賞候補新人展を中心に出品を続けながら個展も定期的に開催し、1966年に愛知県立芸術大学の常勤講師に赴任するため転居し、多忙を極めながらも翌1967年「母と子のスペース」で安井賞を受賞します。

画家として活躍の波に乗りひと段落を迎えたのか、1968年は愛知県在外研究員の名目でパリ・モンマルトルを主軸に1年あまり欧州に滞在し、スペイン・イタリアも訪れ遊学しながら70点あまりを制作しました。

帰国後、滞欧中の作品と新作を加えた個展を開き、教職では愛知県立芸術大学の助教授となり、また油彩画のほかリトグラフなど版画の制作も開始し活躍の場を広げていきます。

滞欧中に多くの西洋絵画に触れた島田は特にキュビズムに深い感銘を受け、「キュビズムを日本人の言葉(造形)で翻訳してみたい」として、キュビズムの再認識を基底に置いた独自の表現へ向かいます。

1974年に愛知県立芸術大学美術学部の教授となり、独自の絵画哲学は1970年代後半に「かたちびと」の作品群に結実し、構築的な造形のうえに人物や室内の情景、風景を抒情的に描き、後年の作品にかけて多様な展開を見せます。

1978年には安井賞の選考委員を務め、翌年は藤田吉香、大沼映夫らと「明日への具象展」を立ち上げ、以降出品を続け活躍の場となります。

1980年代はアメリカ旅行と日伯美術連盟評議員を務めてのブラジル訪問などで新たな刺激を取り入れながら制作は続き、1990年代に入ると愛知県文化功労章の受賞に始まり、1993年に紺綬褒章、1999年に日本芸術院賞を受賞し同会員となります。

2000年代に入り文化功労章の受賞、出身である横須賀市に美術館が創立すると館長に就任し、旭日重光章を受章し、晩年まで活躍し2016年に逝去されました。


 

島田章三の作品をお買取りいたします。

いわの美術では美術品・骨董品を中心にお買取りしており、専門の査定員が拝見し、市場を鑑みた最高値をご提示できるよう尽力しております。

写真の島田章三の作品「すみれ」は、抽象と具象の中間的な作品の多い島田の中で、人気のモチーフの一つである花の静物画です。

一輪おちた花が穏やかな画面にはかなさを感じさせる秀作で、状態もよく高評価でのお買取りとなりました。


ご自宅やご実家、蔵や倉庫のお片付けでご売却をお考えの島田章三作品がありましたら、ぜひ、いわの美術にお任せくださいませ。

絵画のほか書道具や茶道具、その他美術品など異なる品目と合わせてのお買取りも可能です。

お買取り査定のお問合せ・お申し込みは、お電話・メール・LINEにて受付しております。メール・LINEにてお写真をお送りいただきますとオンライン無料査定も可能となります。

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