作家名 清水悦男
清水悦男は1953年に長野県上田市生まれ、1981年に多摩美術大学大学院を修了する頃から独立美術展などに出展し、1983年からは多数の個展を画廊と百貨店にて開催しています。
作風は精緻なリアリズムですが、画家の目を通し手を介した写実を超える美しい表現に大変な人気があります。少女または女性、牡丹や芍薬など優美な花をモチーフにした作品が特に人気が高く、モデルの自然な佇まいや飾らない表情に清廉な美しさがあり、4分の3正面のポーズまたは横顔の効果的な構図で美しい陰影が描かれています。
写真のお品物は以前いわの美術でお買取りいたしました、清水悦男の肉筆油彩画「七草」です。晴れ着姿で髪も結い上げた少女の厳かな様子から、鹿児島の伝統行事である七草祝いを表していると伺えます。七草祝いとは七五三以前からある数え年7歳の子供の成長を祝う行事で、薩摩藩の時代からお正月を過ぎた1月7日に行われています。春告鳥の鶯色を背景として落ち着いた色彩が晴れ姿を際立たせ、清水悦男の少女画の中でもひと際華やかな逸品です。
いわの美術では骨董品・美術品を中心にお買取りをしており、絵画も多数のお買取り実績がございます。清水悦男は安定した人気の高さとは裏腹に、手放す方の少なさから中古市場でのお取引は多くはないものの高額となる割合が高く、高値でのお買取りが期待できます。お買取りの査定の際は、保存状態とサインの有無、絵画のサイズ等がポイントとなって参ります。お手元にご売却をお考えの清水悦男作品がございましたら、ぜひ、いわの美術までお問合せ下さいませ。お電話の他にホームページのお問合せフォーム・LINEにてお写真をお送り頂きますと、より査定がスムーズに行えます。お客様からのご連絡をお待ちしております。
作家年譜
1953年 長野県上田市に生まれる
1979年 多摩美術大学油絵科卒業、同大学院入学。神奈川県美術展に出品。
1980年 独立美術展へ出品
1981年 多摩美術大学大学院修了
1983年 銀座飯田画廊にて個展を開催(85.87.89.91.93)
1986年 日本橋三越にて個展を開催
1992年 東京セントラル美術館油絵大賞展に招待出品
1994年 銀座資生堂ギャラリーピクチャーズにて「新写実派展」(96)
1995年 名古屋松坂屋本店にて「写実派6人展」開催
1996年 名古屋日動画廊にて個展を開催
1997~99年 「オール読物」表紙絵を担当
1998年 福岡・名古屋の日動画廊にて個展開催
1999年 日本橋三越にて個展開催
2001年 うめだ阪急・西武池袋にて個展開催
2002年 新宿小田急にて個展開催
2003年 ニューヨーク・ハマーギャラリーにて初の海外個展開催
2004年 静岡松坂屋・大阪近鉄本店にて個展開催
2007年 函館丸井今井にて個展開催
2008年 スペイン・ポルトガル取材旅行
2009年 札幌丸井今井にて個展開催
2011年 広島天満屋巡回展。
2012年 秋田西武にて個展開催
2013年 札幌丸井今井にて個展、渋谷東急グループ展開催。