写真のお品物はシュタイフ社製ぬいぐるみ、シロクマのクヌートです。
実在のシロクマをモデルに2007年に限定発売され、
限られた時期の幼い小熊の姿を永遠に残しています。
テディベアの代名詞ともいえるドイツのシュタイフ社は、一人の女性が制作した贈り物から始まりました。
マルガレーテ・シュタイフは1847年にドイツ南部の小さな町、ギーンゲンに生まれます。1歳半で患った骨髄性小児麻痺の影響で下肢と片腕が不自由になり、生涯車いすが必要となるものの、両親はほかの兄弟と分け隔てなく自立できるよう育てました。
洋裁学校へ通い始めると手芸の才能を開花し、姉達と自宅で開いた洋裁店がすぐに軌道にのります。
姉達が結婚し家を出た後、1877年にフェルト・メール・オーダー・カンパニーを設立し、女性と子供の服や小物の制作を始めました。
その3年後にプレゼントのために製作した象の針刺しがヒット商品となり、マルガレーテは数年間に象のぬいぐるみを5000個も制作しました。
子供たちのために高品質の素材と丁寧な手仕事でぬいぐるみを作りたいと考え、社名もフェルト・トイ・カンパニーに改名します。
初めてのクマのぬいぐるみは、協業していた甥のスケッチをもとに初めて制作し、胴と手足が糸性のジョイントで接続され可動性のある独特のものでした。
1903年にライプチヒの見本市に最初のクマを出展するとアメリカのバイヤーの目に留まり、セオドア・ルーズベルトに贈られたことを契機に爆発的に売れ始めます。
セオドアの愛称テディを冠したテディベアの愛称は現在まで長く広く認知されるとともに、人気の影で偽造品も出回ります。
その対策として耳にボタンを縫い付けたシュタイフ社のトレードマーク、ボタン・イン・イヤーもこの頃から始まります。
ボタン・イン・イヤーはどの作品にもあり、シュタイフ社製の最高品質を保証しています。
リアルでいて愛らしいぬいぐるみは。現在も贈り物や蒐集品として世界中で愛されています。
今回お買取りしましたシュタイフ社のぬいぐるみは、2007年に3000体限定で発売されたクヌートモデルです。
クヌートは2006年にベルリンの動物園で誕生したシロクマですが、生後まもなく育児放棄にあい、飼育員の献身的な世話で人工哺育に成功しドイツで大人気となったシロクマです。
そのお顔がぬいぐるみさながらであったため、当時コグマであったクヌートをモデルにシュタイフ社が限定商品として発売しました。
残念ながらクヌートは2011年に病死してしまいますが、ベルリンの自然史博物館に収蔵された剥製と、シュタイフ社クヌートモデルにかつての姿が残されています。
いわの美術では美術品・骨董品を中心にお買取りしており、中古市場で人気の高いお品を幅広くお取り扱いしております。
シュタイフ社のぬいぐるみには数十年来のファンも多く、テディベア以外にも多くの動物のリアルな可愛らしい姿がぬいぐるみにされ、新作からアンティークまで様々な魅力があり安定した人気を誇っています。
今回お買取りしましたクヌートは、シュタイフ社の証明書も添付され、大切に保管され状態も良好であったため高評価でのお買取りとなりました。
ご自宅やご実家のお片付けで、ご売却をお考えのシュタイフ社製品がありましたら、ぜひ、いわの美術へご連絡くださいませ。
お買取り査定の際は、シュタイフ社の証明書の有無、限定品の場合はナンバーの記載の有無が重要となって参ります
他の日本美術品や洋食器など異なるジャンルの多品目でも合わせてお買取り可能です。
お買取り査定のお申し込みはお電話のほか、メール・LINEでも受付しております。お写真をお送り頂くと、ネット無料査定が可能となります。お客様からのご連絡をお待ちしております。