高山良策はウルトラマンでの怪獣制作で日本中に怪獣ブームを巻き起こし『怪獣の父』と呼ばれています。
本職である絵画は独特の幻想的なシュルレアリスム絵画で怪獣をも上回る魅力です。
高山 良策 | たかやま りょうさく |
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1917年~1982年 | |
画家・怪獣造形 |
高山良策は東宝で特撮用のミニチュア制作などを担当した経験を活かし、フリーで仕事をしていました。
47歳の時に制作したよみうりランドの水中ショー用のウミガメが、映画『ゴジラ』生みの親である円谷英二に気に入られ、『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラマンセブン』の怪獣制作に参加します。
それまで映画館でしか見ることができなかった怪獣が毎週テレビに次々と登場することになり、『第一次怪獣ブーム』を巻き起こしました。
この時に制作され特に人気が高い怪獣は『ガラモン』『ベギラ』『カネゴン』『レットキング』です。
『第一次怪獣ブーム』が去った3年後に『第二次怪獣ブーム』が起こり、そのきっかけになった『宇宙猿人ゴリ』の猿人マスクや仲間の公害怪獣も高山良策が制作しました。
この猿人ゴリの金髪とサイケな紫のスーツに映える黒い顔は、まさに時代を感じさせない芸術的な逸品で、視聴率で裏番組の『巨人の星』を抜いたことも頷けます。
高山良策の作る怪獣は、生物感が溢れリアルさやかっこよさが別格であり、技術や素材が格段に良くなった現在でも表現し得ない芸術性があります。
特撮や着ぐるみは子供向けの娯楽に分類されていたので、芸術としては一部のマニアにのみ評価されていたことは否定できません。
しかしながらアメリカでのゴジラの根強い人気があり、2019年に公開されたハリウッド版映画ゴジラ『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は、日本のゴジラへのリスペクトが感じられる上に特撮の雰囲気を色濃く残しています。
日本のテレビ番組『スーパー戦隊シリーズ』もアメリカに輸出され、ストーリーと戦闘シーンは日本の物を流用する形で1994年から『パワーレンジャー』として制作・放送され続けています。
ハリウッドでもモンスターの着ぐるみは制作できますが、毎週違ったモンスターをテレビ向けの低予算で制作するノウハウは日本だけの技術です。
このパワーレンジャーは世界的に展開され、放送している国は2011年の時点で100カ国を超えました。
日本が世界に誇る特撮の技術として、近年、高山良策を含む功績者達の評価が上がってきています。
高山良策の本職は絵画であり、怪獣の魅力を上回る程の作品を残しました。
作風は超現実的な前衛美術を色濃く受け継いでおり、夢とも現実ともいえない不思議な独特の絵を描いています。
晩年は人間の悲しみ・苦しみ・不安・そして愛を、ユーモアを交えて表現したい、と取り組むとどうしても怖い絵になってしまうと嘆いていたようですが、独特の雰囲気があり実に印象的な作画は人を惹きつけてやみません。
お品物の状態にもよりますが、油彩画や水彩画などの肉筆画や高山良策が自ら手掛けた制作物などは買取価格が期待できます。
また、1991年に『高山良策の記録を残す会』が300冊だけ発行した『高山良策の世界』も中古市場で人気です。
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