写真のお品物は、以前いわの美術でお買取りいたしました タナカ・ワークスのエアソフトガン「モーゼル98k」です。ウッドタイプストックにチェッカリングが施されたモデルは生産数も少なく、中古市場でも希少となっております。
今回のお品物であるエアガン「モーゼル98k」はモーゼル社が主に生産した、第二次世界大戦のドイツ軍で主力小銃であったKarabiner 98 Kurzをモチーフに作られており、ガンファンならずとも映画等で見たものを思い起こす再現性となっています。
Karabiner 98 Kurzは帝政ドイツ時代に採用されたGewehr 98から派生し、モーゼル社が生産を始め1935年にドイツ軍に制式採用されます。命中精度や安全性、生産性が高く、他社製や占領国製を含め二次大戦主戦までの間に推計1400万丁以上生産され、これにスコープを併用したドイツ軍の狙撃兵は連合国軍にとって脅威となりました。
モーゼル社は現在も儀仗・狩猟用ライフルの生産をしていますが、日本では実銃所持はごく限られた狩猟免許所持者のみとなっており、モデルガン・エアソフトガンの世界で同モデルが追求されています。
モデルガンとエアソフトガンは全く別の構造をもち、モデルガンは外観および内部機構も実銃に似せた作りですが実射は不可能な構造をしている観賞用となります。
エアソフトガンは通称エアガンとも呼ばれますが、法律上エアガンの表記は所持禁止の空気銃を指してしまうため、エアソフトガンの呼称で区別します。
エアソフトガンの内部構造は実銃とは全く異なり、空気・ガス・電動それぞれの動力でBB弾を発射できる玩具銃となります。
タナカ・ワークスは、初めモデルガン・エアガンの木製グリップやストックなどを製造する部品メーカーでした。
モーゼル98Kのモデルガンを最初に制作販売した東京CMCが1985年に解散し、広告を掲載していたGun誌からも1991年8月号を最後に姿を消し、残された上野アメ横の店舗も閉店し廃業してしまいます。
その後、タナカ・ワークスが東京CMCの金属製モデルガンの金型を引き継ぎ、モデルガンの製造と再販を始めました。
実銃の外観を忠実に再現するCMCのスタイルを踏襲し、リアルな構造や形状の再現を得意とするメーカーとして定着し、人気モデルであったモーゼル98kも1993年から少量再販します。現在も発売されているモデルですが、製造時期によりディティールが異なるなどから、古いモデルも東京CMC製と並び希少価値が高く、モデルガン蒐集家から安定した人気を集めています。
いわの美術では美術品・骨董品以外も幅広いお品物をお取り扱いしており、エアソフトガン・モデルガンをはじめ国内外の武具・軍刀・模造刀などもお買取りの対象としております。今回のお品物は、人気のあるモーゼル98kモデルに、スコープとショルダーベルトが付属しており、銃身や銃床とスコープに多少の傷はあるものの微細であるとしてお買取りいたしました。より状態が良い場合や付属の箱もおありですと、さらに高評価でのお買取りが期待できます。
ご自宅に手放される予定のモデルガン・エアソフトガンがおありでしたら、ぜひ、いわの美術へご連絡くださいませ。他の品目の美術品などと合わせてお買取り・査定も可能です。お問合せの際はお電話のほかメール?LINEでも受付しております。お気軽にお問合せくださいませ。