鶴田一郎の描く美人画は11年間ノエビア化粧品の広告に起用され人々に鮮烈な印象を与え、記憶に残っている人も多いはずです。
現在65歳の鶴田一郎は今も女性の美を追求し、彼の心の中のミューズを描き続けています。
鶴田 一郎 | つるた いちろう |
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1954年~ | |
久留米工業大学客員教授 |
熊本県出身の鶴田一郎は、幼少期から絵を描くのが好きでイラストレーターを目指すようになり、大学は上京して多摩美術大学グラフィックデザイン科に進みます。
時代を風靡していたアールデコ、アールヌーヴォーなどの西洋文化に影響され作品を描いていくうちに、日本人であるという意識が芽生え、淋派、浮世絵、歌舞伎、舞踊、能、仏画などの日本文化へも傾倒していきました。
そして西洋と日本を含む多様な要素が融合した『鶴田式美人画』が生まれることになります。
ほとんど無名に近く、SF小説の表紙や山口百恵や郷ひろみのレコードジャケットの仕事などしていた鶴田一郎でしたが、1987年にノエビア化粧品のCMに大抜擢され、その新しく独特の美人画で一躍有名になりました。
ノエビア化粧品には異例とも言える11年間起用され続け、現在もカレンダーのイラストの提供を続けているそうです。
鶴田一郎は個展などで活躍する傍ら、CDのジャケットやドラマのタイトルバック、ポスターや酒ラベルなど、様々な商業分野で起用されています。
東京で30年間、故郷の九州で10年間活動した後、「歴史と伝統のある街でもう一度、新たなチャレンジを」と現在は京都に活動の場を移し、独自のスタイルで制作を続けています。
奥様が美人と評判ですが、鶴田式美人画のモデルは存在せず想像上の作品であり、「私は私自身のミューズ(女神)を描きたいと思っている」と語っています。
鶴田式美人画の特徴はなんと言っても切れ長の目とタイトなまとめ髪、大きなイヤリングです。
そして凛とした強い眼差しと微笑はミステリアスで人々の想像を掻き立て、女神の慈悲と祝福をも感じさせてくれます。
ノエビア化粧品のCMで起用されていた時期はバブルの時代であり、凛として意思の強さを感じさせる都会的な女性が理想でありミューズでした。
時代と共に人々が求めるミューズも少しずつ変化を遂げ、現在は鶴田式美人画に癒やしの要素が加わり進化を続けているそうです。
下絵は丁寧に、鏡に映しながら狂いや手の角度をチェックしながら描くそうです。
下絵を描いてから拡大コピーした物をキャンパスに写し、画材はアクリル絵の具を使っています。
鶴田一郎の版画作品はリトグラフ(石版画)、シルクスクリーン(孔版画)、ジークレー(最新のコンピュータ技術を使った版画技術)の3種類が主で、いずれも鶴田一郎と職人が入念な作業とチェックを繰り返して制作するそうです。
鶴田一郎の作品は、その状態にもよりますが、肉筆画の作品は特に買取価格が期待できます。
リトグラフ、シルクスクリーン、ジークレーも限定数やサインの有無、作品の出来や中古市場での人気によって価格が変動します。
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熱い吐息 |
ひみつ |
シャドウエレガンス など多数の実績があります。 |