山本 空外 | やまもと くうがい |
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本名: 山本 幹夫 | |
哲学者 浄土宗の僧 書道家 | |
経歴 | 広島文理科大学教授 |
愛媛大学文理学部教授 | |
広島大学文学部教授 |
山本空外は日本が誇る偉大な僧であり、多くの要人に尊敬され、あの湯川秀樹も心酔し隣の墓に入ったほどです。
そんな山本空外の書跡はとても美しく、自然のいのちが躍動する心の書と言われています。
山本空外は母親のお腹の中にいる時から念仏三昧で、高校生の頃からは心の中で念仏を1日中唱え、寝息さえも念仏であったそうです。
そして非常に優秀で、旧制東京帝国大学 哲学科を主席で卒業するほどでした。
加えて英語や中国語は勿論、サンスクリット語やラテン語など多様な言語に精通し、更に書道・華道・茶道・絵画においても才能があったそうです。
27歳の時に文部省在外研究員としてドイツ・フランスの大学で2年半の研究生活を送り、世界的に高名な哲学者達と親しく交流しました。
帰国後は郷里にある広島文理科大学の教授として学生の指導や研究を行っていましたが、40歳の時に原子爆弾が投下されます。
山本空外は偶然難を逃れましたが、自分との待ち合わせ場所に時間通り待っていた学生は即死でした。
沢山の教え子や同僚、そして何十万の人が目の前で死んでいく生き地獄の中、懸命に救護活動をします。
そして被爆の翌月 京都の知恩院で仏門に入り、原爆を逃れたことから『空外』と号し、2年後には出雲の隆法寺に就任し念仏生活となりました。
その後も懇願されて大学教授などを請負いますが、63歳から念仏の指導と著述等に専念しました。
世界的名声を博した鬼才の数学者 岡潔(おかきよし)は、山本空外から『真理を見てくる』手法を授かったそうです。
その手法とは、意識をなくして仮死状態となり、あっちの世界で数学的真理を見て、帰ってきて書き出す、ということをしていました。
そのようにして作成された論文は、1人の人間ではなく数学者集団によるものに違いない、と西欧の数学界で疑惑が出るほど驚愕だったそうです。
その岡潔から山本空外を紹介されたのが教え子の湯川秀樹でした。
湯川秀樹も『真理を見てくる』方法で素領域理論を導いたと言われ、またその教えから多大な影響を受けた人生の師であったようです。
尊敬する余り山本空外が用意していた墓の隣に自分の墓を確保する程でした。
そして湯川秀樹と交流関係にあったアメリカのオッペンハイマーも山本空外に弟子入りを希望します。
皮肉にもオッペンハイマーは『原爆の父』と呼ばれており、原子爆弾を生み出してしまった人物です。
決して人を殺す為ではなく、使うことが許されないほど圧倒的な爆弾を作り出すことによって戦争がなくなると思っての原爆開発でしたが、実際人々はもっと使いたがりました。
その結果、第二次世界大戦にて広島に原爆が落とされ、オッペンハイマーは自責の念にかられることとなります。
オッペンハイマーは山本空外が被爆者であることを知った上で弟子入りを熱望し、実際に寺に会いに行ったそうです。
しかし山本空外は『真理を見てくる』ことの本質は日本人でないと理解できないと、オッペンハイマーの弟子入りを断りました。
更には原爆投下の罪の意識に囚われていたオッペンハイマーは、これからの生き方をも問い、すがったそうです。
このように、日本だけでなく世界の要人からしきりに訪問を受けていたと言われています。
山本空外の書跡はとても評価が高く、日本一美しい書と言われるほどです。
書そのものの美しさに加え、山本空外の情が感じられ、見る者の心に染み入ります。
詩人の坂村真民は山本空外を「本物中の本物」と称賛し、「・・先生の字からは音が出ている・・生きてゆく力と喜びとが生まれ、命の延びる書である」と述べています。
また、レーガン大統領が山本空外のことを「大自然の妙有に生きる東洋の大哲人」と礼賛し、来日した際には山本空外の書を所望されたのはあまりにも有名な話です。
山本空外の書は亡くなった後も更に評価を上げていて、中古市場でも高い人気を誇ります。
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『行中道』の『中道』は『教理の核心』を意味し、宗教によって解釈は異なるものの、仏教において広く重んじられているそうです。
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