九谷焼の中でも究極の細密画として知られる宮本忠夫は、その作風ゆえに絵付けに膨大な時間を要し、年に十数点しか制作されていません。
その希少さから『幻の九谷』と呼ばれています。
写真では大きさが判りにくいかもしれませんが、こちらの作品は約7cmの立方体の香炉です。
この小さな絵をすべて手書きで行うとは、まさに神業ではないでしょうか?
宮本忠夫は1928年、京都で生まれ石川県無形文化財保持者 松本佐吉に師事し、1961年 石川県小松市平面町に『真生窯』(しんせいがま)を開窯します。
その後古九谷の研究を重ね、独自の図柄で色絵細描技法を極めました。
こだわりが強く 全ての工程を手作りで行い、九谷の伝統を突き詰めた緻密で重厚な描写は圧巻です。
現在も活躍中で、絵付けをしてなんと65年!
向上心は絶えることなく超絶な技は進化を続けています。
1971年に息子・宮本雅夫が生まれ、東京芸術大学卒業後に真生窯に入り、後に二代目を継承し
日本伝統工芸展出品作が宮内庁買上されました。(2018, 2019年)
父親の色絵細描技法を継承しつつも緑彩と呼ばれる新しい技法を取り入れており、父子で九谷焼の魅力を高めています。
九谷焼で高額買取が多いのは、人間国宝の三代・徳田八十吉の作品です。
現役の人間国宝・吉田美統、三代続く浅蔵五十吉、佐賀県指定重要無形文化財認定・小野珀子も高い需要があります。
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