営業時間 9:00～19:00（年中無休）
営業時間 9:00～19:00（年中無休）
火鉢はいわの美術でもお問い合わせが多いお品物の一つです。火鉢は炭火の遠赤外線効果によって近くにいる人のからだの芯を温めてくれる機能を持ちますので、節電かつ手足への効果的な暖房が欲しい方にストーブとの併用をお勧めします。冬を過ぎた春先・秋口の寒い時に火鉢は役にたちます。炭の火は一度点けると長時間続きます。油分が含まれた食材を焼けば煙が出てしまいますが、煙が出にくいパンや餅、干しイモを焼いて楽しむ方もいらっしゃいます。灰の上で、炭で火をおこし、突然の外出などで火を消したいというときには炭を火消壺に入れておきます。
火鉢の活用でよく言われる「金魚鉢や蓮鉢に応用」ができる火鉢というものは、率直に申しますと陶器製の火鉢に限定されております。火鉢は水が漏れやすい場合があり、古いものであればヒビがある事も有るため、下に丈夫な園芸用の皿を敷いて用いる事をおすすめします。火鉢は下に穴が開いていないため、火鉢より小ぶりな鉢植えを中に入れて、植木鉢カバーとすることもよい方策といえます。長火鉢であれば炉の部分にガラス板やちょうどよい大きさのトレイなどで蓋をし、ローテーブルにリメイクして用いる例も多く紹介されています。
火鉢は「捨てようにも重たくて運べない…！」とおっしゃるお客様が実に多いのですが、着実に手順をふめば必ずお片付けやリユースができるものです。灰が入りっぱなし、火箸が刺さりっぱなしで…とのことならば、お話はシンプルです。無理に動かさずに、火鉢のお片付けとメンテナンスはおひとりでもあっという間に終わってしまいます。
必要なもの：汚れても良い服装、チラシや新聞紙、スコップ、ゴミ袋、マスク、ボロ布雑巾、軍手など
周りが汚れても良いように、火鉢の下にチラシや新聞を敷いておき、燃えるゴミ袋と不燃ゴミ袋を準備します。灰が飛ぶのが気になるようであればマスクを装着します。
金網があれば外し、火箸をゆっくり引き抜きます。五徳があればそっと外して置きます。それらは、もしかすると他のお品物を併せての査定が可能な、南部鉄瓶の老舗として親しまれる照栄堂や源鋳造といった工房の品、あるいは何らかの釜師が作った品かもしれません。
共箱つきの明珍火箸であれば、他のお品物を併せての査定が可能かもしれません。
引き抜いた火箸で炭を取り出しましょう。長年入れたままの炭は湿気を含んで火も付きにくいため燃えるゴミへ出しましょう。火鉢から灰を静かにすくい取りゴミ袋に移します。長年入れっぱなしだった灰は固まっていることもありますが少しづつ崩しながら除いていきましょう。長年入れたままの灰はご処分をおすすめします。陶器製の火鉢であれば下の方に作者の名前や陶印があるかどうか確認します。
内側、外側を拭いて、使い方を決めましょう。陶器の火鉢の移動は内側のフチのくぼみから両手でゆっくりと低く持ち上げ、なるべく低いまま運びます。無理はなさらず２人で運びましょう。
木製の火鉢は、蜜蝋やアンティーク家具用のワックスを使って磨きますと杢目の味が引き出されて味が出ることもあります。
ここまで頑張って火鉢の手入れを行えたならば、火鉢に対してしばらく愛用したい思いも沸いているかもかもしれません。
火鉢は重たいことから出張での買取をご所望のお客様が多い品目ですが、現代の住宅条件ですと需要は数少ないレトロ愛好家やコレクターに限られてくる品目で有るがゆえに素材やお品物の状況で結果が千差万別に変わってきます。
茶道具などと同じように
である場合にお買取りの可能性が出てきます。
当社では火鉢のほかにも
掛け軸、古いお酒、木箱入りの茶道具、絵画、宝飾品、まとまった数の着物など、査定するお品の候補が沢山あると可能性もあがってまいりますので、火鉢の買取を検討の際には、併せておうち全体をお片付けして頂き、ある程度、査定ができそうなお品物があるかご確認いただくことも、査定のコツとなります。その際、火鉢が格納されていた木の箱や陶磁器・掛け軸が入っている木箱は大変重要となりますので、捨てずにいっしょに査定に出していただくことが望ましいでしょう。
