シルバニアファミリーは「シルバニア」と呼ばれる動物の家族たちと欧米のドールハウスの発想が融合した玩具であり、株式会社エポック社より1985年に発売されて以来、子供たちの情操とコミュニケーション能力を育むおもちゃとして親しまれ続け、大人世代のコレクターもいらっしゃる名品です。シルバニアファミリーは人間界の日用品と雑貨をリアルに再現したミニチュアのパーツが大変多く、遊び始める前にプラモデルのようなプラスチックパーツを全て手作業で切り離して小物を作る作業をすることも、発売当時にシルバニアファミリーで遊んだ子供たちにとってはチャレンジングな事でした。安全なおもちゃであることを証明する規格に登録する以前のわずかな期間には、陶器やガラスで作られた小物が流通していましたが、おそらく非常に希少となっていることでしょう。無くしてしまいやすい細かいパーツが完全に揃っている場合や、シルバニアの家族メンバーと洋服が全員そろっている場合、今後お買取り成立できるケースが出てくるかもしれません。
シルバニアファミリーの世界には主にウサギや猫をはじめ、数十種類の動物のシルバニアの家族たち9家族63体が暮らしています。赤ちゃんからおじいさんおばあさんまでおり、楽しくごっこ遊びができるようになっています。
当初はウサギ(ブラウン・グレー)ネズミ・クマ(ブラウン・グレー)リス・タヌキ・モグラ・キツネの9家族40体が発売され、その後は何度かの入れ替えや限定版の発売があり、地域ごとのシルバニアのバリエーションも異なっています。そのためコアラの留学生やパンダの一家など、発売ごとにフォローしていなければ手に入りにくかった珍しい動物種のシルバニアの種類も多く、コレクターの好奇心をくすぐります。
それぞれのシルバニアのパッケージには、プロフィールとして趣味や誕生日が付いておりますが、人形をかわいがってほしいという開発者の想いから、持ち主に自由に名前を付けられるように設計されています。しかし北米・ヨーロッパで発売されたシルバニアには名前がついているという違いがありますので海外版のシルバニアでパッケージが保存されている場合にはさらに査定に有効となります。
欧米ののどかな田園地帯の暮らしもようを思わせるシルバニアファミリーのお家のバリエーションは実に豊富で、小さいお家から二階建て、お店のもの、二棟を組み合わせるタイプなどがあります。プラスチック製ではあるものの、間取りの作り方やフローリングなどの建材もリアルに再現されています。家具は、戸棚や間仕切りのついた棚、ビロードが張られた椅子、ベビーベッド、1800~1900年代の実際のアンティークにみられる古い形の電話機や測りなどの道具が充実しており、成長のさなかにある子供たちが身の回りのものの名前をことばにすることへの関心を沸き立たせます。
「森の雑貨屋さん」「森のブティック」「森の焼きたてパン屋さん」など、シルバニアファミリーを集めて遊んでおり、まとまった数をお持ちということがありましたら、無料でできるいわの美術の無料オンライン査定をお試しください。