雪山登山に必須の道具の一つがピッケルです。ドイツ語のEispickel(アイスピッケル)という語の由来から日本語でピッケルと呼ばれています。フランス語ではPiolet(ピオレ)といい、この語は優秀な登山家に贈られ「登山界のアカデミー賞」と呼ばれて名高いピオレ・ドール(Piolet d’Or:金色の斧)という国際的な賞の名前の由来となっております。
ピッケルはスイス、イタリア、フランス、アメリカ、日本など各国のピッケル専門の鍛冶屋が作り、素材を変えてきました。シャフトと呼ばれる柄の素材はツゲや高級家具に使われる木材から、折れる危険性が少ない金属へ、長めが流行したのちは個々人の脚に合わせた長さ、斜面の程度に合わせた曲がり具合へと移り変わります。
ブレードとピックと呼ばれる刃先の形状はよく研究されて進化もめざましく現在では目的に応じた異なる柄の形状があることで、選択肢の幅が広がり、困難なコースに挑戦する登山家も増えました。
登山を知らなければ何に使うか一目ではわかりにくいピッケルは「登山家の魂」と表現されます。雪山という大変厳しい環境下で登山家の身体を補助するピッケルの用途は実に多様です。
以上のように用いられます。
登山には便利な反面、ピッケルは刃物の一種と言えるほど鋭利な道具でもあるため、使用時以外はカバーを掛け、使用にもある程度の慎重な扱いが必要となります。
いわの美術ではヴィンテージのピッケルを買取ります。
ピッケルは鑑賞用としてコレクションされている場合があり、歴史的な記録に遺る登山家が使用したピッケルが持ち主の手から手を渡り保管されていることがあります。
日本国内で製造されたピッケルにおいては、ごく限られた期間にしか製造されていないピッケルがあるため買取が成立する例が少しずつ出てきております。
ピッケルは刃先や石つきが錆びていますと評価ポイントが下がることがあるため、錆は防いでいただくことをお勧めいたします。
シャルレ、ベント、シモン、門田、山内、美津濃、森谷などがあり、中でもシャルレと門田は人気が高くなっております。
いわの美術ではこのようなヴィンテージのピッケルや100年以上前のアンティークの登山具を査定しておりますので、ぜひ無料オンライン査定に、ピッケルの刻印とピッケル全体のお写真をお送りください。