腕時計の印象を決定づける大切な要素のひとつであるケースデザイン。丸型や角型など、様々な形がありますが、自分にぴったりのケースデザインを選ぶには、どんなポイントをチェックするとよいでしょうか?ここでは腕時計のケースデザインの種類と特徴について説明します。
丸型ケースのラウンドのケースは、腕時計の定番ともいえるオーソドックスな形です。インデックスや張りとのバランスが良く時刻もみやすいため、腕時計では最も多様されるケースデザインです。
正方形のスクエア型は、アール・デコの流行から影響を受け、1930年頃に大流行したデザインです。 「カレ」とも呼ばれるスクエア型のケースは、シンプルで端正な表現が魅力の幾何学的な装飾様式で、今でも多くのファンを獲得しています。
楕円を意味するオーバル型は、エレガントな印象のケースデザインです。上下に長い楕円のデザインだけでなく、左右に長い腕時計ケースもオーバル型の腕時計として表記されています。穏やかな曲線が腕元を優雅に演出してくれます。
レディース向けのデザインとしても人気です。
トノーは「樽」を意味するフランス語が語源です。中央部が穏やかに膨らんだクラシカルで優美なラインが特徴です。フランクミュラーの腕時計のデザインに多様されています。
名前の通り、座布団のような形状の、丸型と角型の中間的なデザインです。優しい雰囲気と味わい深い風情のあるデザインで、パネライのルミノールなどクラシカルなアンティーク風の腕時計に多用されています。
クラシカルで上品なデザイン性が特徴の長方形のケースです。スクエア型と同じく1930年代に大流行したアール・デコの影響を強く受けたデザインです。縦×横の比率は、各社で色々なバリエーションで展開されています。
その他、既存のケースデザインに固執せず、クリエイターやアーティストが自由な発想で造形した型にはまらない様々な個性的なケースデザインが存在します。
自分のファッションやイメージを腕元から上手に演出~
腕時計のケースデザインは、バリエーションも多彩です。数あるデザインの中から自分のイメージに合ったものを選ぶには、使用用途やシーンだけでなく、体型、ファッションなども考慮しましょう。
ラウンドやスクエアのケースデザインは、オーソドックスなので、シーンを問わずコーディネイトしやすい形です。
また、トノーやクッション、オーバルは個性的で、少しハードルが高めのデザインといわれています。
自分の思い込みで選んでしまうと、腕時計をはめた腕元だけが、ファッション的に浮いてしまうこともありますので、購入時に迷ったら、経験豊富なショップスタッフに相談してみましょう。