千社札は神社や仏閣に参拝を行った記念として貼る札の事で、自分の名前や住所などが書き込まれています。
よく、お祭りなどでも名前の入った札を見た事がありませんか?あれが千社札です。
千社札は紙製が主ですが、木札や金属製の千社札も存在し、籠文字という独特の字体が用いられており、小さく入れる場合は寄席文字が使われています。
籠文字や寄席文字は江戸時代に盛んに使用された図案文字の個々の名称で、千社札、相撲、歌舞伎、寄席、提灯などに使われている文字を含めて江戸文字と呼ばれており、この江戸文字はレタリングの走りと言っても過言ではありません。
また、江戸末期の浮世絵師・梅素亭玄魚(田キサ)や歌川芳兼(田てう)らが、提灯や千社札に用いた力強い書体が町火消しの纏(まとい)や半纏(はんてん)などの染物文化に取り入れられ、デザイン性が高まります。
その後、明治・大正時代に入り、題名納札(千社札)の大家である太田櫛朝や、提灯や千社札の意匠の達人として知られる高橋藤(初代、2代)という三大名人たちによって書体が確立されました。
そんな千社札は錦絵と同じように江戸木版画によって印刷されており、木版画の味わいがコレクター心をくすぐり、中古市場でも人気のあるお品物です。
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千社札は木版画ですので裏返して見てみるとお写真のようにうっすらと印刷が滲み出ているのが特徴です。
もし、裏側に印刷が滲み出ていない場合は木版画ではなく、現代技術による印刷の可能性があり、印刷物であった場合は買取る事ができません。
千社札には神社仏閣に納札するための単色刷りで屋号、土地名、模様と名前をスミ刷にした「貼札」と呼ばれる題名札と、色を何色も使用したに凝ったデザインの「色札」と呼ばれる交換納札が存在し、江戸文字の名手とされる橘右近、荒井三禮、高橋藤之助、太田櫛朝が手掛けたものであれば高価買取が期待できます。
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