稲垣知雄は大正~昭和時代の版画家で、抽象的に書かれている作品が多く、中でも猫を題材とした作品が多数存在し、稲垣知雄が猫を好んでいたことが分かります。
その抽象的な猫の絵は、どことなくピカソの作品を思い浮かばせるような、メリハリのある印象的な作品です。
1902年に生まれ恩地孝四郎、平塚運一に版画を学び、日本創作版画協会展に出品し、その後会員となります。
また、商業美術家協会研究所に入り、修了後図案社の開業を行ったり、京北商業高校、広告美術学校などで教師として5年間、学生に教鞭を執っていました。
戦後、東京国際版画展やスイス・ルガーノ国際版画ビエンナーレ展など、各地の国際版画展に出品し、国際版画協会の創立会員となりました。
その1
抽象的に描かれ、なにか怪しげな雰囲気を纏っています。
少し不思議な感覚になりますね。
その2
2匹の猫のつぶらな瞳が可愛らしい1枚。
左の猫が何を語りかけているのか気になります。
その3
2匹の猫がいるのがお分かりでしょうか?
2匹の胴体が繋がっていることで、いろいろな見方ができます。
稲垣知雄の版画には「と」や「Tomo」のサインが、端の方にあるかと思います。
また、「木版画が分からない!」という場合は作品の裏面をご覧いただき、インクの染みが出ていれば木版画である可能性が高いです。
お問合せの際はサイズや作品の題名などを分かる範囲で構いませんのでできるだけ詳しくお伝えください。
稲垣知雄の作品かどうか分からない場合は、お手持ちのお品物の写真を撮っていただき、弊社までメールで送っていただけますとお調べして買取額を提示させていただきます。
気になるお品物がございましたら、お気軽にいわの美術までぜひお問合せください。