小沢正寿は近代では特に貴重な刀匠の名人です。
新作名刀展において高松宮賞、毎日新聞社賞の他 数々の受賞・入選を果たしました。
非常に器用で研究熱心であった小沢正寿は作品の幅が広く、研ぎ澄まされた刃文と地鉄の美しさで人々を惹き付け続けています。
小沢正寿は1920年の大正生まれで、本名は『岩造』です。
後の号となる『正寿』は2人の師匠・宮口寿広と塚本起正から一文字ずつ貰いました。
(2人の師匠は同門で笠間一貫斎繁継に師事した仲間です。)
武州吾野(現在の埼玉県飯能市)で作刀し、『吾野』『正丸峠』と地元の地名を銘文に切った作品もあります。
丁子乱れの備前伝を得意とし、他にも山城伝・相州伝など作域が広く、華麗で美しい技術が高く評価されました。
1993年平成の時代に73歳で他界します。
息子の小沢寿久(本名: 小沢久雄)も刀匠の道を進み、人間国宝・隅谷正峯に師事し、独立後は故郷の正丸峠で作刀に励み、新作名刀展で寒山賞を受賞するなど活躍中です。
60年以上の歴史を誇る新作名刀展は、現代刀匠の競争・発表の場として佐藤寒山が創設しました。
佐藤寒山は日本刀研究の権威であり、刀剣博物館で副館長を務めていた時にはファンが詰めかける程の人気だったそうです。
小沢正寿が受賞した高松宮賞は第9回 新作名刀展(1973年)から始まり、初回はあの伊勢神宮の御神刀の指名で知られる吉原義人が受賞しています。
しばらく途絶えていた高松宮賞ですが、近年『高松宮記念賞』として再開されました。
新作名刀展は現在『現代刀職展 作刀の部・刀身彫の部・彫金の部』として、現代技術を審査し讃えています。
新作名刀展の受賞作はその権威もあって大変貴重ですので、中古市場でも人気です。
受賞作をお持ちの場合はいわの美術までご相談下さい。
いわの美術では小沢正寿の作品を買取強化中です。
また、小沢正寿の師匠である宮口寿広(宮口一貫斎寿広)・塚本起正(塚本一貫斎起正)、大師匠の笠間一貫斎繁継、同門で人間国宝の宮入昭平、小沢正寿の息子の小沢寿久、息子の師匠で人間国宝の隅谷正峯、初代 高松宮賞受賞の吉原義人の作品もお買取りしております。
日本刀研究家の佐藤寒山は『鞘書』(さやがき)と呼ばれる、保管用の鞘に内容を記載した物を多く残しており、『佐藤寒山鞘書』をお持ちの場合はプラス査定です。
ただし偽筆も多く存在し、刀自体も模造品が多く流通しているので、一度プロの査定を受けることをお勧めいたします。
いわの美術では経験豊富なプロの査定人が無料で査定を行っておりますので、ご活用下さい。
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