海外旅行や外国出張の記念に、世界各国の古銭や記念硬貨を集めている方も多いのではないでしょうか。今回は、日本国内で高価買取が期待できる5種類の外国コインをご紹介します。
ウルトラハイリリーフ金貨は、2009年にアメリカで製造されたコインです。製造枚数が約11万枚と極めて少ないことから希少価値が付き、国内外問わず高値で買取されています。最上級品とされるMS70(未使用最高グレード)は4億円で取引された記録もあり、唯一無二の重厚さと光沢ある仕上がりは世界的に認められています。
また、プルーフライク(PL)と呼ばれる手法で仕上げられたコインはまるで黄金の鏡。コレクターを惹きつけてやまない永遠の美しさがあります。
フランスを代表するコインと言えばナポレオン100フラン金貨です。月桂冠が描かれたデザインと無冠のデザインが市場に出回っており、有冠デザインの方がより高値で取引されています。
発行枚数が最も多いのは1869A(1869年パリ鋳造)で2万9,000枚、最も少ないのは1868BB(1868年ストラスブール鋳造)で789枚となっており、1868年の金貨は価値が高い傾向にあります。1869AはAU58(準未使用良品質)で35万円ほど、1868BBはMS62が200万円ほどで取引されることもあるようです。
アメリカで2006年から発行されたバッファロー金貨1オンスは、純金製の投資用金貨です。表面には先住民であるネイティブアメリカンが、裏面には勇壮なバッファローの姿が印象的なコインとなっています。日本国内では15~18万円程度で取引されており、プルーフの場合は24万円ほどで取引されています。デザインが美しいため、投資の他に観賞用としても楽しめるでしょう。
カナダの投資用白金貨であるプラチナメイプルリーフコインは、カナダ造幣局が品質を保証する純度99.95%以上のコインです。1トロイオンス11万円程度で取引されています。
表面にデザインされたエリザベス2世の横顔もさることながら、裏面に描かれた楓の葉(メイプルリーフ)もイギリスらしい気品を感じさせ、プラチナコインにふさわしい威厳を保っています。
メキシコの金貨と言えばペソ金貨です。K21.6の投資用金貨ですが、表面と裏面ともに勇壮なデザインのため、観賞用としての価値も十分にあります。
現在までに50ペソ、20ペソ、10ペソ、5ペソ、2.5ペソ、2ペソの金貨が発行されており、最も査定金額の高い50ペソ金貨の重量は41.6g、直径は37mmで、日本国内での取引価格は15万円から18万円ほどです。投資用金貨のため額面と比例して買取価格も下がり、1.6gと最も軽量な2ペソ金貨は5,000~6,000円ほどで取引されています。
世界の国々にはさまざまなコインがあり、特に希少価値が高くなっているコインはコレクターの間でも憧れの的となっています。コインの価値を決めるのは発行枚数や地金の純度、額面の大きさなどです。
一般的に発行枚数が少なく額面が大きいコインほど高値で取引される傾向にあり、さらに保存状態が良ければ額面を超えるプレミアが付くケースもあります。外国コインはその国の経済状態や国際情勢などによって価値に影響が出る場合があるため、取引にあたっては国ごとの現状を慎重に見極めるようにしましょう。
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